ゴーン会長逮捕その2:日産と三菱自動車の持つ技術


日々明らかになる真実をよそ目に陰謀論を追求しています。

はじめに

日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕されてから何日か経ち、いろいろと情報が出てきていますね。

海外のダミー会社を使って家を買ってたとか、ヴェルサイユ宮殿で結婚式を挙げてたとか、会社のお金でいろいろ豪遊していたようです。

とはいえ、本当にゴーン会長が公私混同していたという話ではつまらないので、何とか、国策捜査的な線で説明できないかと、陰謀論を中心に情報を探っています。

しかし、ない。

具体的な話がない。

ということで、自分で考えてひねり出しました。

ストーリー

日産を窮地から救ったのがルノーとゴーン会長であることは間違いありません。

そして、今や、リコール問題やら燃費不正問題でガタガタとなった三菱自動車までルノーグループに入り、ルノー・日産・三菱自の3社アライアンスとなっています。

ここで最大の問題はねじれ現象です。

何がねじれているかというと、ルノーを筆頭とするグループ構造ではあるのですが、今となっては、会社の利益も、自動車の販売台数も、技術力も、圧倒的に日産の方がルノーより上という点です。

しかし、指揮命令系統に関しては、窮地の日産をルノーが救ったときのまま、未だルノー側が日産を支配していると言っても過言ではない、現実の会社のパワーに対して不相応な権限を持ち続けているというのが状況です。

そして、ルノーの筆頭株主はフランス政府であり、フランス政府は日産や三菱自動車を合併してルノーに取り込んでしまおうと企んでいるという噂がありました。

そうすると、日産や三菱自動車の持つ技術が、もはやだいぶ傾きかけている、フランス政府率いるルノーのものになってしまうわけです。

それを企むフランス政府の手先がゴーン会長。

そして、その動きを止めて、日産の持つ技術がフランス政府の手に渡ることを防ぎ、日産を日本でコントロールするために、日本政府が主導となって、ゴーン会長を日産から追い出し、日本人による管理を取り戻すのが今回の逮捕の目的というのが話の筋です。

とはいえ、日産と三菱自動車が持つ技術って何だろうか。

もちろん、大手自動車メーカーだから最先端の技術をそれぞれたくさん保有しているのでしょうけど、この2社に特徴的な技術ってあるのだろうか。

特に、政府が動くような、国家機密と言えるレベルの技術があるのだろうか。

さらに、日本対フランスの構図に合致するような技術はあるのだろうか。

そういった線で考えていました。

そうしたら、見つかりました。

それが、潜水艦。

以下詳述します。

コリンズ級潜水艦問題

これは、オーストラリアがコリンズ級潜水艦という旧型の潜水艦を更新するにあたって、新型潜水艦をどこに発注するかで国際競争になった問題です。

争ったのは日本、ドイツ、フランスです。

日本の潜水艦は世界最高性能ですし、何より、オーストラリアの場合海軍の主要任務は対中国作戦であり、日米豪の協力が大切ですから、運用面も考慮し、日本が受注するのが既定路線と言われていました。

これは、戦後日本の最初の武器輸出事例として大々的に報道されていました。

しかし、最終的には、一番不利と言われていたフランスがかっさらいます。

理由の一つには、自分達で決まりだと思っていた日本の慢心があるのですが、ここではそこは無視します。

受注先選定の決定打はオーストラリアで現地生産するかどうかでした。

オーストラリアでは、自動車メーカーなどが続々と撤退していて、現地の雇用が問題になっていて、入札過程で左派政権となったこともあり、オーストラリア政府は発注する潜水艦12隻、4兆円規模の製造をオーストラリアで現地生産することにこだわっていました。

しかし、日本は軍事機密の流出に神経をとがらせていて、現地生産に難色を示し、あくまで完成品を輸出しようとしていました。日本の潜水艦は、鉄板一枚の素材どころか成型すら国家機密となっているらしいです。

とはいえ、そもそもオーストラリアには最新型の潜水艦の製造技術が無いので、国防的な観点からは国内生産にこだわっても仕方なく、完成品を輸入するだろうと踏んでいました。

潜水艦の輸出ではドイツが有名ですが、ギリシャや韓国に輸出し現地でのライセンス生産を許容するわけですが、どちらも設計図通り作った潜水艦が上手く動かないという問題が起きていて、製造にも相当なノウハウが必要とされることが明らかになっています。

オーストラリアも、雇用問題が重要とは言え、最終的に国防問題と天秤にかけたりはしないだろうと踏んでいました。

しかし、最終的に、完全現地生産を提案したフランスが受注することになります。

ここは、オーストラリアが日本製潜水艦の導入を嫌がる中国の顔色を窺ったという説も濃厚なのですが、論点は国際情勢ではなく性能や技術なので、そこらへんには深入りしません。

フランスが受注したのは、現地生産にこだわったオーストラリアの要求にこたえたという観点からは合理的なのですが、軍事マニア的には、えーって感じだったらしいです。

なぜかという、フランスには原子力潜水艦しかないからです。

しかし、オーストラリアは原子力の軍事利用を国として禁止しているので、原子力潜水艦は採用できません。

そこで、フランスは、自分たちの原子力潜水艦の原子力エンジン部分をディーゼルエンジンにして提供するという提案をしたわけです。

ここ数十年間、作ったこともないのに。

長いですが、ここまでがイントロです。

ハイブリッド自動車の技術

最近は、トヨタのプリウス以外にもたくさんのハイブリッド自動車があり、ハイブリッド自動車も珍しくなくなりました。

しかし、巷にはたくさんの自称ハイブリッド自動車がありますが、実は大きく分けて3種類あり、メーカーごとに採用している技術は違います。

以下簡単に整理します(私は技術面は全く詳しくないので間違いは許してください)。

1.実質ガソリン車型
これは、正式にはパラレル方式と呼ばれるものですが、ハイブリッドとはいえ、動力源としては明らかにエンジンがメインです。

要するに基本的にエンジンで走るのですが、パワーが必要な時に電動モーターが補助するという仕組みです。

エンジンとモーターと2つの動力源が車輪につながっているのでパラレル(並列の意味)方式と呼ばれます。

構造がシンプルのため、安いコストで多少は燃費効率を上げることが出来ますが、その性能向上は限定的となります。

2.実質電気自動車型
これは、正式にはシリーズ型と言われるもので、ハイブリッドとはいえ、電気自動車に発電用のエンジンを搭載したかのような自動車です。

このタイプでは、自動車の車輪は電動モーターで動かされます。そして、電動モーターを動かすバッテリーを充電するためにエンジンがあります。

エンジンは車輪につながっておらず、エンジンのエネルギーは全て発電機を経て電気にされバッテリーに行きます。そして、バッテリーの電力を使って電動モーターが車輪を回して車が進みます。

エンジンもモーターもありますが、エンジン→発電機→バッテリー→モーター→車輪と一直線になっているのでシリーズ(直列の意味)方式と呼ばれます。

このタイプは、低速域・高速域関係なくエンジンを効率の良いところで回せるので、燃費効率がいいのですが、大型のモーターが必要であったり、高速巡行時はモーターよりエンジンの方がそもそも燃費効率が良かったりするというデメリットがあります。

3.リアルハイブリッド型
これは、正式にはシリーズ・パラレル方式と呼ばれるもので、正にハイブリッドです。

つまり、車を動かす動力源としてガソリンエンジンと電動モーターの2つがあり、低速発進時や高速巡行時など、状況に応じて動力源を使い分け、燃費効率を上げるというものです。

エンジンもモーターも車輪につながっているのですが(パラレル方式)、エンジンが発電してバッテリーを充電してモーターを回すという仕組み(シリーズ方式)も存在しているため、シリーズ・パラレル方式と呼ばれます。

ものすごい、複雑な仕組みが必要になるのですが、2つの動力源を最適なタイミングで使えるので燃費効率を向上することが出来ます。

ここら辺の詳細は下記が詳しいです(2つ目は相当詳しい)。
ハイブリッドシステムはメーカー毎に違う!メーカー各社の特徴を解説
各社のハイブリッドシステムの違いをまとめた

さて、ここで上記の3つの技術をメーカーごとに分類するとどうなるでしょうか。

リアルハイブリッド型:トヨタ、ホンダの高級車
実質ガソリン車型:スズキ、スバル、ホンダの普通車
実質電気自動車型:日産、三菱自動車

そう、日産と三菱自動車は正式名称シリーズ方式の、実質電気自動車型を作っているわけです。

そして、このシリーズ方式を使う乗り物の代表格が潜水艦なわけです。

潜水艦の仕組み

潜水艦はスクリューを回して動きます。

しかし、その動力源としてエンジンを回すと、隠密性が生命線なのに、うるさくてすぐに見つかってしまうことになりますし、何よりも酸素のない水中でエンジンは動かせません。

そこで、原子力型ではない通常の潜水艦は、水上に顔を出している間にエンジンを回してバッテリーを充電し、水中ではそのバッテリーの電気でスクリューを回します。

したがって、潜水艦というのは「一定期間潜れる船」というのが正確なところで、定期的に水上に顔を出して充電する必要があります。

バッテリー技術が未熟な第二次世界大戦のときなどは潜水艦というのは、潜ってひたすら動かないのが基本でした。

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もっとも、水中で万が一バッテリーが切れたらどうすんのという疑問があるかと思いますが、そのためにAIPという仕組みがあり(スターリングエンジンというもの)、液体酸素という、ほぼ爆薬に近い燃料を使って動く仕組みを搭載しています。

しかし、危ない、装置がでかくて重い、動かしても大した動力が出ない(動くことはできても敵から逃げるレベルのパワーはだせない)というなかなか難しい装置でした。

そんな中、ついに先月、我が日本が、リチウムイオンバッテリーを搭載した潜水艦を世界で初めて製造・稼働させました。

日本の潜水艦「おうりゅう」が世界に先駆けリチウムイオン電池を搭載──バッテリー稼働の時代

リチウムイオンバッテリーを搭載することで、従来の鉛蓄電池と比べて、約2倍の容量、高速充電、高出力を実現させることに成功し、ついにAIP装置を外すことまで実現しました。

とはいえ、定期的に水上に浮上してエンジンを回して充電しなくてはいけないのは変わりません。

原子力潜水艦の仕組み

その欠点を持たないのが原子力潜水艦。

原子力エンジンは、動かすのに酸素が不要なため水中で動かすことが出来ます。

しかも、電力があれば海水を電気分解して酸素を作ることも可能です。

したがって、原子力潜水艦は「一定期間潜れる船」ではなく、イメージ通り理論上は水中で動き続けることが出来ます(もちろん実際には、食料の補給や乗務員のメンタルヘルスの観点から最大でも2か月間くらいしか潜航しないようです)。

では、原子力潜水艦はメリットだけかというとそうではなく、原子力エンジンはつけたり止めたりが簡単に出来ず、動かしたら動かしっぱなしという問題があります。

そのため、水中にいる時でも原子力機関が動き続けるため、機動性は高くても静音性(隠密性)は劣るといわれています。

そんな原子力潜水艦ですが、実は2種類あります。

1つは、タービン式で(正式名称ギアド・タービン式)、原子力で回したタービンにスクリューがつながっている仕組み。

これは、ガソリン車のガソリンエンジンが原子力エンジンになったものと同じような感じです。

水上で充電し水中ではバッテリーで動くという従来型のディーゼルエンジン潜水艦と違い、水中でも原子炉のタービン直結でスクリューが回るためハイパワーが出せるという特徴があります(電気自動車と同じでバッテリー経由の電動モーターはまだまだエンジンレベルのパワーが出せるに至ってない)。

アメリカの原子力潜水艦などは現在みなこの方式です。音はうるさくても、何かあると遠くにすっ飛んでいくことが出来ます。

2つ目は、モーター式で(正式名称ターボ・エレクトリック式)、原子力機関は全てバッテリーを充電するためだけに使用され、あくまでスクリューはバッテリーから電力を受けたモーターが回すという仕組み。

これは、仕組み的には、従来型潜水艦のディーゼルエンジンを原子力エンジンに変えただけとも言え、自動車で言う、日産と三菱自動車が採用しているシリーズ型とまったく同型です。

動力源はモーターで、バッテリーを充電するためにエンジンがあるという方式。

原子炉→発電機→バッテリー→電動モーター→スクリューの直列構造です。

そして、原子力潜水艦を作っている国は6か国ぐらいあり、その中でもフランスの特徴は、原子力潜水艦のすべてがこのモーター式を採用していることです。

この2つの差は、自動車とほぼ同じです(もっとも軍事利用の場合は燃費とか環境よりも性能とメンテナンス性が圧倒的に重視されますが)。

つまり、モーター式だと、バッテリーに充電した電力で動くので、原子力機関を低出力のままでも充電容量の範囲内であればある程度は動かすことが出来て、しかもその分静音なのですが、バッテリー性能の問題で、タービン直結と比べて出力が低く、どうしても水中速度が出せないという問題がありました。

この出力が弱いというのは、ある意味、水中でもエンジンを動かし続け高速巡行できるという原子力潜水艦の利点を失っていることになります。

通常型と比較して、機動力は変わらないけど、水中でも発電できるので長期間潜航できるというだけになります。

もう一度フランス

さて、オーストラリアの次期潜水艦を受注した潜水艦ですが、オーストラリアは原子力潜水艦が使えませんから、従来型のディーゼルエンジン搭載の潜水艦を作る必要があります。

とはいえ、フランスはもともと、モーター式の原子力潜水艦を採用していますから、原子力機関をディーゼルエンジンに変えるだけで良いとも言えます。

しかし、フランスの潜水艦というのは、昔からポンコツで有名で、低出力&高騒音が特徴です(低予算で無理やり作った原子力潜水艦と言われているようです)。

オーストラリアだけでなく、他国への輸出にも意欲を見せているようですが、通常型の潜水艦を輸出するといっても、そもそも原子力エンジンという水中でも稼働させられるエンジンを搭載した潜水艦しか作ったことが無いので、そこまで高いバッテリー技術を持っているとも思えません。

水上で充電して後は水中でどこまで長時間&高出力で動けるかが勝負という通常型潜水艦においては、それ専業で研究開発を重ね実戦配備している日本とは勝負にならないといわれています。

また、そもそも、自分たちの原子力潜水艦ですら、わざわざモーター式を採用しながら、電気周りの技術力不足のために、結果的には低出力で速度が出ず苦戦しています。

したがって、フランスの潜水艦産業にとっては、オーストラリアや他の国に通常型の潜水艦を輸出していく上でも、また、自国の原子力潜水艦の性能を向上させる上でも、バッテリー性能の向上が喫緊の過大なわけです。

その一方で、日本の通常型の潜水艦は、水中ではエンジンを動かすことなくスクリューだけ回りますから、静音性・隠密性は世界一です。

しかも、世界で初めてリチウムイオンバッテリーを搭載することで、潜航時間や潜航速度を大幅に向上させることに成功しました。

今後のバッテリー技術の向上次第では、さらなる性能向上が期待できます。

日産と三菱自動車

さて、こうして潜水艦の仕組みを見てきましたが、フランスと日本では、その性能をリチウムイオンバッテリー技術が握っています。

そして、日産と三菱自動車がなぜ、シリーズ型というハイブリッドシステムを採用しているかというと、その研究開発の投資先がハイブリッドではなく電気自動車だからです。

日産なんて、トヨタやホンダがハイブリッド自動車競争をしているときに、LEAFという電気自動車を出してきました。

それくらい電気自動車に狙いを定めた研究開発をしています。

しかし、如何せんバッテリー技術が思ったより進歩しないので、これでは持たないと、NOTEというハイブリッド自動車を登場させているわけです(ハイブリッドではなく、e-Powerという名称を使用して違いを強調していますが)。

三菱自動車は、PHEVという技術を昔から宣伝しており、実際に非常に評判の良い車種です(会社の評判を除き)。

つまり、両社とも明確に電気自動車に照準を合わせた研究開発をしているのですが、トヨタやホンダのハイブリッドに性能が追い付かず、何とか市場を持たせるために、電気自動車に発電機としてのエンジンを足したようなハイブリッド自動車を作って売っています。

足りないのは、リチウムイオンバッテリーの性能向上だけと言われています。

この、最初から電気自動車に照準を合わせた自動車メーカーの技術はフランス政府は欲しいと思います。

今後のルノーのためだけでなく、潜水艦とも重なる技術なわけです(完全に妄想)。

三菱グループ

さて、以上では潜水艦の話をしてきましたが、日本の潜水艦を作っているのは三菱重工であり、三菱自動車ではありません。

しかし、技術提携も結んでいるみたいだし、電池周りは三菱電機が担当だろうし、似たような技術を使っている以上取引先とかは重なってる部分もあるんじゃないだろうか。

つまり、経理部に入り込んで取引先一覧を見るだけで、どこの中小企業工場に技術があるかもしれないなど、スパイのターゲット候補を選定できるともいえます。

さすがに軍事産業はそんなに脇甘くないかな。

とはいえ、三菱グループは戦車や潜水艦などの製造を受け持つ軍事企業ですから、その企業機密の流出には黙っていないはずです。

やはり、今回のゴーン会長の逮捕に関して陰謀論を展開するなら、三菱自動車→三菱グループ→軍事機密の流出と考えるのが自然かと思います。

そして、日本とフランスがバチバチやる軍事領域は潜水艦でしょう(良く知らないけど)。

おわりに

いろいろ陰謀論を探していたのですが、なかなか見ないので、国家による、軍事利用可能な技術の保護という観点から自分で考えてみました(なお、もう一つあるのでそれは次の記事)。

まあ、ハッキリ言って、潜水艦に関して言えば、勝負を握っているのはリチウムイオンバッテリーであって、そこでは日産や三菱自動車は主役ではなく、おそらくパナソニックとかの電池企業の技術こそ国家機密のような気もしますが、とはいえ三菱電機はからんでそうだな。

まあ、滅茶苦茶な妄想ではありますが、連休を使っていろいろ調べたので書きました(これがメイン)。

技術的な話は、ネットで拾った知識を、基礎知識なしにつなぎ合わせたものなので、くれぐれも鵜呑みにしないでくださいね。

まあ、いずれにせよ自動車業界と潜水艦には秘密がいっぱいのようですね。