炎上してるみたいですね。
センター試験の地理の問題でムーミンの問題が出題されて話題になってますね。
しかも、出題ミスであるとの指摘が殺到しているようです。
ニュース記事を読む限り、どうやら、ムーミンの舞台がフィンランドかノルウェーかを問う問題が出されて、正解はフィンランドということなのですが、それに対し、あれの舞台はムーミン谷という架空の場所であってフィンランドではないという意見が多いそうです。
そもそも、ムーミンの舞台がフィンランドかノルウェーかなんて問う問題が出されたこと自体驚きですが、どうせ曲がって伝わってるだけだろうと思って、実際の問題を見てみました。
案の定、ちゃんとした地理の問題でした。
普通にいい問題じゃん。
ある意味、サービス問題ですらある気もします。
問題はこちら。小問の一つですが、前後関係なく解けるようになっています。
答えは、②タB
これだけ見てもおそらく地理に詳しい生徒は答えられるはず。
もっとも、強烈なヒントとして、問題の最初にちゃんと北欧の地図が載っています。
この位置関係さえわかれば、ムーミンなんて知らなくても簡単に答えが出るというのは極限状態の受験生には酷かな。
出題者としても、ムーミンの舞台を知っているかどうかなんて問いたいわけではなく、バイキングがノルウェーなことくらいはを知っててほしいし、仮にそれをしらなくても、地理的に見て、海で暴れまわるのはノルウェーの人たちだと推測してほしいといったところか。
バイキングがフィンランドなら、アイスランドとかまで行けなくなっちゃうし。
言葉の比較の問題は面白いですね。
海を挟むかどうかで全然変わるんですね。
ただ、言葉自体を知ってるかどうかに関係なく類似性だけで解けるはず。
暗記型勉強は常に批判にさらされてますから、知識問題への依存を少なくして、現場思考の問題を増やしても、解く側が勉強=暗記だと思っていて、ムーミンの舞台が問われる問題が出たなんて大騒ぎしてたら、わけないです。
ゆとり教育の時も、文部科学省の官僚が国会で詰められまくって、最終的にブチ切れて、詰込みをやめて教育にゆとりをと騒いでいたのはマスコミや国民じゃないかと言いましたが、教育問題は難しいですね。
まあ、ムーミンの舞台はムーミン谷であって、フィンランドなる実在の国ではないという意見は面白いですけどね。
私は、この問題は解けますが、ムーミンの舞台がムーミン谷であることはよく知っているものの、そんなこと思いもつかなかったでしょうね。
提起された問題に対し、前提を疑わずにすっと乗っかってしまうという点では、ある意味、受験に洗脳されてるんだよな。
気を付けないと。
私としては、舞台はフィンランドじゃなくてムーミン谷だろ、と突っ込める感性も欲しかったな。