電子書籍初心者のための楽天koboとアマゾンKindleの比較


遂に両方使い始めた私ですが、楽天koboとアマゾンKindleの比較してみます。

目次

はじめに

つい先日まで熱烈なアマゾン信者だったのですが、最近はすっかり楽天派に転向しました。

そのせいもあって、電子書籍派、しかも電子書籍リーダー派で、従来アマゾンのkindle Paperwhiteを愛用していたのですが、楽天koboのaura oneを買ってしまいました。

はれて2台使いになったわけなので、電子書籍や電子書籍リーダーに興味があるけど今一つ詳しくないという人に向けて、電子書籍の基本から始まって、アマゾンKindleと楽天koboという電子書籍リーダー界の2トップの比較をしてみたいと思います。

※Kindle Oasisの2017年モデルの登場を受けて加筆修正しました(2017年12月12日)。

電子書籍とは

電子書籍とは何かと聞かれれば、紙派の人でもなんとなくは答えられるかと思います。

紙じゃなくて、文章をデータにしたものでしょ、と。

これは間違いではなく、その通りです。

では、私たちがアマゾンや楽天から電子書籍を買う場合、買っているものは何でしょうか。

実は、この点はあまり知られていないのですが、結論としては、データ利用権というライセンスのようなもの買っていることになっています。

著作権法の正確な規定等はわからないので厳密なところはよくわかりませんが、本という有形物の所有権を得るように、書籍のデータが保存された電子ファイルそのものを購入している建てつけにはなっておらず、そのデータを読むライセンスを買っていることになっています。

それがどうしたと思うかもしれませんが、そこから紙の本との最大の違いが生まれ、もし楽天なりアマゾンが倒産したら読めなくなります。自分にライセンスを付与している人が消滅するわけですから仕方がありません。

そうなったら、もう一度別のところからそのデータ利用権なるものを買うか、紙の本を買うしか、読む方法はありません。

これが電子書籍です。

まあ、あまり楽天やアマゾンが倒産することは考えられませんし、何らかの救済措置が取られるとは思いますけどね。権利がどうなってようと、紙の本とほぼ同額、著者や出版社は利益を得ているわけですから。楽天koboやアマゾンKindleくらい普及している場合、一斉に読めなくなりますなんて言うのは、暴動が起きると思います。

とはいえ、法律上は読めなくなっても文句は言えませんし、紙の本が一生ものの財産となり得ることと比較すると結構怪しくはなります。

電子書籍を読むには

上述のように、電子書籍とは、書籍のデータを利用する権利を買って、パソコン、タブレット、スマホ、電子書籍リーダーなどにそれらのデータをダウンロードして読みます。

では、複数の端末を持っている場合、どの端末にダウンロードできるのでしょうか。

正解は、全てにできます(数的な限界はあるかもしれませんが)。

つまり、タブレットとパソコンを持っているのであれば、一冊の本を二つにダウンロードして読むことが出来ます。

電車の中などではスマホで読んで、続きを自宅で読むときは画面の大きいタブレットで読むということもできまし、複数端末間で読んでる位置は同期されます。

スマホや電子書籍リーダーを買い換えた場合は新しい端末にダウンロードすればよいだけです。

また、自分が何を買ったかは、楽天なりアマゾンに登録されていますから、読み終わったらスマホなどの端末から削除しても問題なく、また読み直したいなと思えば、再度ダウンロードすればよいだけです。

つまり、Kindleや楽天koboのスペック情報には、データ容量が何ギガとか、文章だと何冊分データの重いマンガだと何冊分保存可能という情報がありますが、それは、購入した本を全部端末に保存して持ち歩こうとした場合の話であって、私のように、もう読まないなと思った本を端末上から削除してしまうのであれば、容量はほとんど問題になりません。

もちろん、端末から削除しても、アマゾンや楽天から購入情報が消えることはありませんから(より正確にはアマゾンや楽天のクラウド上の容量は無制限ですから)、読み直したい場合はいつでもダウンロード可能です。

端末の注意点

電子書籍は、どんな端末であれ、購入した作品をダウンロードして読むだけなのですが、一つ注意があります。

まず、パソコン、タブレット、スマホの場合、楽天やアマゾンで買った本を読むときには、アマゾンであればKindleアプリ、楽天であればkoboアプリという、アプリで読む必要があります。

Kindleアプリをインストールして立ち上げると、自分がアマゾンで購入した本の一覧が出てきますから、そのリストから読みたい本を選んで読むだけです。楽天koboアプリも同じです。

しかし、電子書籍リーダーの場合は少し注意が必要です。

つまり、後に説明する自炊データではなく、購入した電子書籍に関して言えば、アマゾンKindleはアマゾンで購入した電子書籍を読むアマゾン専用端末であり、楽天koboは楽天で購入した電子書籍を読む楽天専用端末です。

したがって、パソコン、タブレット、スマホでは、Kindleアプリと楽天koboアプリの両方をインストールしておけば、アマゾンと楽天のどちらで買ったものでも読むことが出来ます。

しかし、電子書籍リーダーの場合は、アマゾンKindleであればアマゾンで買った本しか読むことは出来ず、楽天koboであれば楽天で買った本しか読めません。

電子書籍の場合はセールなどがよくあるので、どちらか安い方で買うというやり方が節約術的には王道ですが、電子書籍リーダーを使う人は、2台持ちしない限り、どちらかに絞る必要があるので注意が必要です。

データ形式

電子書籍のデータ形式についても以外に知らない人が多いみたいです。

電子書籍のデータは専用データ形式になっているのが通常です。

本をデータにするといっても、各ページを写真にとるかのように画像として記録しているわけではありません(ここはあとで補足しますがそういう形式のもあるので要注意)。

文字の一つ一つを文字と認識する専用データ形式になっています。

その結果、文字の拡大縮小が自由自在にできるという紙の本にはないメリットがあります。

文字を拡大すると、虫眼鏡で見るようにページの一部が拡大されるのではなく、文字が大きくなるのに対応して、文章の段組も変わってくれます。


もっともっと大きくも小さくもできます。

これを裏側から言うと、電子書籍にはページ数という概念がありません。

今読んでいるところが全体の何%目かという表示があるだけです(位置番号のようなものはありますが何の単位だかよくわからず)。もちろん、しおり機能はあります。

文字が大きくなれば、画面1ページに表示される文字数も減る反面、総ページ数は増えることになり、固定的なページ数というのが無いわけです。

これは、老眼の方など、小さい字を読むのが疲れる人にとって、紙の本と比べて圧倒的な利点だと思います。

単行本と同じ大きさの端末ですが、単行本よりかなり大きい字で読むことが出来ます。

また、目次はリンクになっているので、目次を表示して各見出しを押せば、該当ページまで飛んでくれます。

さらに、これは私が電子書籍が好きな理由の一つですが、文章に線を引くことが可能で、しかも、自分が線を引いた箇所の一覧を表示できるので、後から読み直す時や引用する時に非常に便利です。


こんな感じ。

データ形式の注意点

上で、電子書籍は専用のデータ形式になっているために、文字の拡大縮小が自由自在で読みやすいという話をしましたが、実は、そうなっていないデータで販売されている書籍もあるので要注意です。

これは、絵の多い本に多く、スキャナーで読み込んだだけのように、各ページが絵や写真のような形式で保存されています。


こういう本

したがって、画面の一部をルーペのように拡大表示は出来ますが、文字の拡大縮小(+自動段組み変更)はできません、また、目次も、そのページが写真のように表示されるだけで、見出しを押すと該当ページに移動するなんてこともできません(3つか4つのすごく大まかな目次だけ登録されていたりする)。

また、ページ全体が絵であるかのように認識されていますから、文章の一部に線を引くこともできません。

これは、例えば、図と文書が連続して登場する本などは、文字の拡大縮小で構成がめちゃくちゃになってしまうので、仕方がない面もあるのですが、講談社のブルーバックスの一部など、文字主体の本でもそのような形式で出している出版社も多いので買う前に要チェックです。

商品説明に必ず、この電子書籍は固定レイアウト形式ですとか、紙の書籍を画像データにしたものですとか、文字の拡大縮小は出来ませんとか、ちゃんと書いてあるので、見落とさないように注意が必要です。

青空文庫

電子書籍の利点の一つに青空文庫の存在があります。

日本では、死後50年で著作権が切れます。

芥川龍之介とか、夏目漱石とか、太宰治とか、吉川英治なんかの著作権は既に切れているので、青空文庫というNPO団体がそのデータを編集して公開しており、データの取得は無料です。

つまり、いわゆる明治から昭和前半の作品の多くが無料で読めます(青空文庫で編集作業を終えた物のみですが)。楽天やアマゾンでもダウンロード可能です。


単品は無料

そうはいっても、私の大好きな坂口安吾などは444作品あり、それらを一つ一つダウンロードしていくのは面倒ですが、楽天やアマゾンではそれらを全集として1冊の本にしてくれていて、それらの全作品入り全集は100円から200円位で買えます。

つまり、電子書籍を買って良かった理由の一つとして青空文庫の存在は良く挙げられ、芥川龍之介の全集などを持っていれば、それだけでも電車や飛行機での移動時間などちょっとした暇つぶし時に困ることが無くなります。


全378作入って200円

自炊とは

続いて自炊という単語について解説します。

自分が既に持っている紙の本をスキャナーで取り込んで電子データにすることを自炊と言います。

これは、専門の自炊代行業者がいて、段ボールに本を詰めて送ると、1冊100円とかで電子データにしてくれます。

この場合に、元の本をバラバラにしてスキャナーに流し込んでデータにするのが通常ですから、100円という非常に安価でデータ化できる反面、紙の本はゴミになると思ったほうがよく、実際、データ化後に業者にそのまま廃棄をお願いするのが通常です。

本の形を維持したま1枚1枚めくってデータにする方法もお願いできますが、手数料は高価になります。

本というのはなかなか捨てづらいのですが、捨てようかどうか迷うような本が家の中に多く存在するのも事実で、そういった本は電子データにしておと、部屋はすっきりする反面、いつでも読もうと思えば読めるので、便利です。

自炊については、業者の紹介含め、いろんな方がネット上で情報提供してくれているのでそれらを参考するのをお勧めします(私自身が自炊しないので全然詳しくない)。

電子書籍リーダー

さて、ここまで来てやっと、koboやKindleといった電子書籍リーダーの話が出来ます。

電子書籍リーダーというのは、電子書籍を読むための専用端末です。愛好家と不要論者に大きく分かれる端末でもあり、愛好家という観点からその特徴を概括してみます。

目に優しい
電子書籍リーダーは目に優しいです。これは、そのために作られた機械なのでその通りです。

パソコンやスマホでネットのニュースなどを見ていると目が疲れますが、それは液晶画面の裏側には私たちの方向を向いたLEDライトがたくさん付いていて、私たちは間接的にLEDライトを見続けているような状態だからです。

その点、電子書籍リーダーは、液晶ではなく電子インクという、紙の本にできる限り近い状態を再現しようとして開発された画面を使っていて、紙と同じようにライトは画面を照らしているだけで、ライトの光が直接目に入ってこないので、目に優しいわけです。

電子書籍というのは、スマホでも読める以上、本来的には電子書籍リーダーなんてなくても良いのですが、本をよく読む人で、スマホの画面を1時間とか2時間とか見ていると目が疲れて仕方が無いという人には、絶対おすすめです。

白黒で動きが鈍い
電子書籍リーダーは目に優しいです。

しかしその反面、液晶のように画面の移り変わりは早くなく、白黒表示しかできませんし、動画を見たりなんてできません。

だいぶ改善されましたが、ページめくりなどは、スマホなどに比べるとだいぶ遅いです。

楽天のレビューかなんかで、買ってみたら白黒でびっくりした、あり得ないなんて怒っている人がいるみたいですが、紙の本と同じ感覚で電子書籍を読むために開発された端末で、その電子インク技術にコストがかかっているので、それ以外の性能を比べると、通常のタブレットとは比較にならない低性能です。ネットなんてみれません。

電池が長持ち
画面の横に小さなライトがいくつかついているだけですから、バッテリーの持ちはスマホとは比較にならないほどよく、もちろん1日の読書量次第ですが、1日1時間以上読む人でも、1週間は持つと思います。

辞書機能
電子書籍リーダーには辞書が搭載されているので、洋書を読んでいる時に、分からない単語を押すとすぐ下に意味が出てきます。

洋書を読むときは非常に便利で、本当に良い時代になったと思います(もっとも、この機能はスマホでもできますから、電子書籍リーダーの利点とは言えません)。

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購入先依存
これは既に述べましたが、Kindleはアマゾンで購入した電子書籍しか読めませんし、楽天koboは楽天で購入した電子書籍しか読めません。

つまり、スマホやタブレットで読む場合には、Kindleアプリと楽天koboアプリの二つをインストールしておけば、楽天とアマゾンのどちらで買ったものでも読むことが出来るので、セールをチェックしてどちらか安い方で買うということが出来ますが、電子書籍リーダー使いになると、事実上どちらか一方で買わざるを得なくなります。これが実は最大のデメリットかもしれません。

Kindleとkoboの比較

さて、ここまでイントロが長かったですが、アマゾンKindleと楽天koboの具体的な比較をしていきます。

なお、アマゾンのKindleにしろ楽天のkoboにしろ、端末は1種類だけでなく複数あります。

もっとも、それらのハードスペックの比較は、他に解説しているマニアのページがたくさんあるので、下記では大まかな違いを説明します。

基本的な選び方

楽天koboは特徴がはっきりしています。

電子書籍リーダーの最大手はダントツでアマゾンKindleという前提を踏まえて、楽天koboはKindleとの違いを何とかして出そうとしている端末です。

その結果、大きな差異性を実現した半面、量産数が違うせいか、コストパフォーマンスは非常に悪くなっています。

したがって、端末の性能やコストパフォーマンス的には圧倒的にKindleが上です(なおデザインや質感に関してはkoboは悪くないどころかかなりカッコイイ)。

後は、楽天koboにしかない特徴にどれだけ魅力を感じるかが決め手になります。

楽天koboの特徴

楽天ポイント
まず、楽天という点です。つまり、楽天のポイントを貯めている人や、楽天Edyを使っている人など、できる限り買い物を楽天に寄せたい人は楽天koboがお勧めです。

和書に限って言えば、アマゾンと楽天で品ぞろえに差はなく、アマゾンでしか売ってない本やその逆は基本的にありません(一部の専門書や、どちらかのプラットフォームで個人が自費出版しているものを除いて)。

セールの多さ

また、ポイントだけでなく、とにかく安い方が良いという人にも楽天がお勧めです。楽天では電子書籍は女性なら毎週水曜日、男性なら毎週木曜日は10%オフで買えますし、しょっちゅう10%オフクーポンくれるので、基本的に1割引きです(全作品20%Offもちょいちょいある)。他にも安定の楽天でごちゃごちゃ見にくいですがいつもたくさんセールをやっています。

防水

この記事をアップした時には、楽天koboは全モデル防水、アマゾンKindleは全モデル防水非対応だったのですが、楽天からも防水じゃない廉価モデルが新登場したり、アマゾンのKindle Paperwhiteが防水になったりして、防水性能の有無は両者の大まかな比較には意味がなくなりました。

楽天koboにしろアマゾンKindleにしろ、防水か否かは機種次第なので、細かくチェックする必要があります。

画面の大きさ

楽天koboは6.8インチと8インチと6インチの3種類ありますが、アマゾンKindleは3万越えの最高級モデルのKindle Oasisのみが7インチで、現状での電子書籍リーダーの最高傑作たるKindle PaperwhiteなどOasis以外は全て6インチです。

正直、小説などの文字中心の電子書籍を読む場合、6インチがおそらくベストな大きさです。軽くて小さくて持ち運びに便利で、しかし十分見やすいという一番丁度良い大きさで、アマゾンが機種を4種類も出しつつもすべてが6インチで共通しているのはうなずけます。

しかし、6インチというのはいわゆる小説の文庫本サイズですから、漫画の単行本のサイズより一回り小さいです。

つまり、文字中心なら文字の大きさを適時拡大すれば対応できますが、漫画のように絵のようなデータ形式のタイプの電子書籍は、6インチだと小さくてすこし読みづらいです。

私がKindleを愛用しつつも楽天koboの7.8インチ(今は改良されて8インチに変更)の物に買い替えたのもこれが原因で、私の場合は囲碁の本を読むのですが、囲碁の本もイラストと文字が混ざっていて、6インチだと正直無理があったのですが、7.8インチだと全く問題なく読めます。

読む本次第とも言えますが、漫画や囲碁・将棋本のような絵やイラストが多い電子書籍を読む予定がある人は、画面の大きさは譲れないところで、高くても楽天koboにしたほうが良いと言えます。

KindleもOasisは7インチですが、正直漫画などは7インチでも読みにくいと思います。Kobo aura oneの7.8インチとは0.8インチの差ですが、この差は大きいと思います。


左は6インチで右が7.8インチ。

なお、雑誌クラスになると、7.8インチでも無理があって、パソコンやタブレットで読むしかないと思います。

コストパフォーマンスは悪い

以上の特徴の反面、Kindleとの違いを出すために、頑張って画面を大きくして、さらに防水までつけたので、安い方のモデルでも2万円程度と高価になっています(現状の技術では防水が相当高コスト)。

もちろん、高くてもそれなりの性能であれば納得できますが、画面の大きさと防水以外の性能、つまり、ソフトウェアの使い勝手や、ページめくり時や画面切り替え時の反応の遅さは、Kindleよりも遅く、結構イライラします。

技術というのは日進月歩ですし、昔のKindleも遅くて、Kindleしかない頃はそれでも便利と思って使っていたわけで、楽天koboしか知らない人は気にならないかもしれませんが、半額以下のKindle Paperwhiteに比べてだいぶ端末の反応がノロいので、個人的には気になります(画面の大きさが譲れないので使い続けますが私の持っているkobo aura oneなど2万5千円以上する端末とは思えない性能です)。

なお、差が大きいのは漫画など絵タイプのデータのみで、電子書籍形式の小説などのページ送り反応スピードはKindleと比較してもほとんど体感差はありません。しかし、文章しか読まないならそもそも6インチで十分であって、軽くて安いKindleの圧勝なわけですから、ここはぜひ改善してもらいたいですね。

オートスリープ機能

楽天koboの致命的な欠点の一つとしてオートスリープ機能がダメな点は挙げざるを得ません。

電子書籍リーダーの画面というのは、スマホやタブレットの液晶のような硬いプラスチックではなく、押すとちょっとへこむようなかなり柔らかく弱々しいものです。

そこで、保護フィルムだけだと心細いので、持ち歩く人の多くは開閉式のカバーを買います。

カバーはマグネット式になっていて、カバーの開閉で自動的にスリープのOnOffが作動するようになっているのですが、どうやら楽天koboは純正カバーじゃないとオートスリープは機能しない模様です。

純性カバーは高いので1000円位の安いのを買ったのですが、カバーとしては問題ないものの、オートスリープ機能が一切作動しないので、調べてみると、アマゾンでいくつか売られているkobo用カバーのレビュー欄には、オートスリープが機能しないという低評価がたくさんあります(米国やイギリスのアマゾンに行くと多くのレビューがある)。

しかし、純正カバーを割引で買えるのは本体購入時に同時購入する場合のみですから、オートスリープ機能が欲しい人は(全員そうだと思いますが)、純正カバー代は必要コストと思ったほうが良いです。

アマゾンのKindleでこんな話聞いたことないです。

楽天koboのカバーを買うなら純正を同時購入しないと絶対に後悔するので要注意です。

※なお、Kindle Oasis 2017の純正カバーは評判が悪いみたいなので要レビュー参照。アマゾンにしては珍しいですね。

ハイライト機能

ハイライト機能を多用する人は楽天koboは正直お勧めできません。漫画目的にkoboを買ってkindleと2台持ちににするのはありですが、楽天koboではハイライト機能はかなり使い勝手が悪いと思った方が良いです。

電子書籍の利点の一つに、自分が線を引いたところをリストにしてみることが出来る点があります。

しかし、線を引くときに画面をタッチして引くのですが、電子書籍リーダーの場合、Eインクというディスプレイで通常のスマホやタブレットのような液晶ではないこともあり、感度が悪くうまく狙ったところがハイライトできなかったりします。

そうはいっても、Kindleは慣れると特に問題なく使えるのですが、楽天Koboのディスプレイの感度は非常に悪く、うまくハイライトできなくてかなりイライラします。電車の中や立った状態ではハイライトするのはほぼ無理です。静かに座っていても半分以上めちゃくちゃなところにハイライトされます(その後始点と終点をずらして修正する羽目になる)。「」マークや句読点が1文字分ずれてしまうとかそういう細かい話ではなく、全然関係ないところがハイライトされ、狙った文章がなかなかハイライトできません。わざわざこのために充電式のスタイラスペン買いましたが、無意味でした。

また、Kindleでは、ハイライトした箇所を自分のアマゾンアカウントに送ることが出来るので、PCで作業したり、Evernoteなどにまとめるのがやりやすいのですが、koboの場合はFacebookとしか連携できないので、Facebookをやっていない場合、電子書籍リーダーとPCのkoboアプリを同期させて、PC上でハイライト箇所を一つ一つ表示させてコピペするといった作業が必要になります。

文章中心の電子書籍をハイライトしながら読んだり、ハイライトした箇所を後で加工したり保存したりしたい場合は、Kindleの方が良いと思います。

Kindleの特徴

楽天koboの特徴でもいくつか既述していますが、Kindleの特徴を書いてみます。

丁度良い大きさ

6インチというのは丁度良いと思います。もちろん、こんなのは人次第で、私に丁度良いというのは、私より手の小さい女性なんかはもっと小さいのが欲しいかもしれません。文字を読むのであれば画面サイズは気になりませんしね。

快適

Kindleは完璧ではありませんが使いやすく、現行モデルはVoyageとかOasisといった高級モデルを買わなくても動作は快適です。

もちろん、スマホやタブレットほど素早く動きはしませんが、使っていて特に困りません。

また、アマゾンはごちゃごちゃした楽天と違い、サイトも見やすく、本を買うところから快適です。

洋書の品揃え

洋書の品揃えはアマゾンの方がダントツです。

特に、海外では、私のような職業の人がちょっとした知識をKindle電子書籍で自費出版して100円とか200円で売るなんていうのが一般的ですから、洋書に目を向けると非常に便利です。

私も、趣味のスキーのメンテナンス法や、筋トレやストレッチのちょっとした電子書籍(10ページくらいの本)をいくつか買ってみましたが、非常に役に立っていて、どこぞの大先生が大作を書くのではなく、無名のプロがちょっとしたノウハウを小売りする時代が到来しつつあるという、グローバルでの大きな動きを感じます。

以上のように、楽天で本を買ってポイント貯めたい、漫画やイラストの多い本をよく読む、風呂で読書する、のいずれに当てはまなければ、Kindleがお勧めです。

まとめ

Kindle paperwhiteをずっと愛用していたのですが、囲碁関係の本がどうしても読みづらかったので、楽天ユーザーになるのと同時に楽天koboも買ってしまいました。

正直な感想として、1万円で買えるアマゾンのKindle Paperwhiteのコストパフォーマンスは高すぎて、koboとは比較にならないです。

しかし、大きい画面、楽天のポイント、電子書籍の割引を考慮すると、koboもありかなとは思います。

かなり個人的な嗜好に依存しますが、コンパクトさよりも見やすさを重視すると、画面の大きさは譲れないところでもあり、小さいけど安いからいいやとはなりません。

反応の遅さはちょっとイライラしますが、ちょっとイライラする程度で、実際には機能チェック時のように猛スピードでページをめくって読むわけではないですから、我慢できないとかそういうレベルでは全くないです。

また、同じ本買うなら安い方が良く、1割引で買えるのは、本好きにとってはかなり大きい話です。

もっとも、オートスリープがバカなのは我慢できますが、ハイライト機能がバカすぎるのは我慢できないので、防水機能にひかれている人も、線引きながら本読む人はかなり要注意です。

今のところ最高の端末。

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