ウンベルト・エーコの話です。
確か、ウンベルト・エーコだったと思うのですが(違ったらすいません)、知人を2種類に分けていたということです。
なお、著作を読んだことはありません。ハードルが高すぎて。
ウンベルト・エーコという人は学者なのか作家なのかよくわからない人でですが、とにかく博学で有名で、自宅の横に蔵書数千冊だか数万冊という図書館レベルの書庫を持っていたらしいです。
そして、その書庫を見た時に、これ全部読んだのですか?と聞いてくる知人と、そうでない知人で分けていたという話。
これぞインテリというエピソードでしょうか。
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何年か前、たまたま見たテレビ番組で、芸能人夫婦が複数出て、それぞれに不満を言い合うという企画がありました。
そこで、ある女性が、旦那の不満として、本をたくさん買ってくるのだが、全然読んでなくて、読まない本は捨てろと怒っていました。
エーコ先生が言いたいのは、読んだ本と読んだことのない本のどちらに価値があるのかという話。
もちろん、価値が高いのは読んだことのない本です。すでに読んだ本と異なり、自分の知らないことが書いてあるのだから当然です。
図書館というものに価値があるのも、自分の知らないことが書いてある本がたくさん置いてあるからです。
大学教授のインタビューなど見ると、後ろに膨大な量の書籍があったりしますが、別にあの人たちは、それを全部読んで覚えたから教授になったわけではなくて、疑問が湧いたらいつでも調べられる環境で実際に毎日調べて考えながら過ごしているからすごいわけです。
学び続ける姿勢こそが大事なのであって、本を何冊読んだかとはどうでもよいわけです。
最近、アマゾンのせいで、自分の部屋の価値ばかりがどんどん上がっているので思い出しました。
たまには下げないと。