完全な個人的な備忘録です。
Netflixなどでアニメを見たときにはなるべく英語字幕版も見るようにしているのですが、せっかくなので、その中で、へーと思った、意外に思いつかなかったり、簡単で使えそうな表現などを備忘録としてメモしつつ偉そうに解説を付け加えていこうと思います。
いきなり全話文はむりなので時間がある時に随時更新していく予定です(鬼滅の刃と炎々の消防隊もやりたい)。
なお、私は典型的な日本人で、英語はからきしダメなので、偉そうに語りますが、間違っていたらすみません。ペラペラとかそういうレベルでは全然ないので、ご注意ください。
第8話
1. We’re done with the work for the day. We’re going back to school.
ドーム:今日の作業はここまで。学校戻るわよ。
Be done with…は、何々を仕上げるとか終わらすという意味の熟語ですが、We have doneだと完了形だから、動作に着目しているのに対して、Be動詞だから、「自分達は」終えているという、主体の置かれた状況に注目していることになるのかな。
授業中のグループ課題なんかで、先生「お前たちは終わったのか?」、生徒「俺たちは終わってます」というやり取りがありますが、その場合に近いのかな。
数学の宿題をまさに解き終えて、その瞬間に、「よし宿題終わったぞ!!」と叫ぶ場合は、 I have doneなのでしょうが、「俺たち、今日の作業、これで終わりだよね」みたいな、「自分達は仕事を終えた状況にある」という表現が、Be done withなのかな。考え過ぎかな。
続く、We’re going back to schoolは、私はなかなかなじめない言い方。ing系=現在進行形というイメージが強すぎて、どうもそれに頭が引きずられる。
「私たちは学校に帰っているところです」という訳が呪いのように付きまとう。
もちろん、近接未来なんて言葉も知っていますが、Be+ingで、未来とか勧誘(軽い命令)と言われてもピンとこない。
まあ、近いのは古文の「べし」とかなのかな。
「べし」は残っていませんが、北関東の方に行けばいまでも「べえ」は残っています。
「誰も遊んでくれないから今日は一人で飲むべえ」と言えば、意志(未来)になる。
しかし、部活終わりかなんかに、「今日この後マックによるべ」とみんなに言えば、勧誘(状況次第で軽い命令・強要)になる。
それと同じで、「今日の分の作業は終わったし、学校に戻るべ」と独り言で言えば、近接未来ですが、周りに向かって言えば勧誘・命令になるということですかね。
ただ、もちろん主語はWeになると。
2. Maybe I should’ve followed up with a “You’re one to talk!”
ハル:お前が言うんかいとか突っ込むべきだったのかも
外国にはツッコミという文化そのものがないから、フォローするとか、後に続けるという意味で、follow up withとするしかない。
するべきだったと過去の義務・当然だから、should + have 過去分詞。
そして、「お前が言うんかい!」はYou’re one to talkになる。
これは、こういう言い回しが英語にあると言ってもいいですが、ある意味直訳ともいえる。
もろに直訳して、You say that!と言っても、たぶん上手く通じなくて、強調すべきは、「お前」であって、「お前」がそれをいうのはおかしいと、主体を問題にしているわけなので、You’re one to talk!、お前がそれ言っちゃうんだ、とするんだと思う。
3. I could be eaten one day without ever falling in love…
ハル:誰かに愛されることもないまま、肉食に食い殺されるかもしれない
これは、without everで、「一度も」ないままと強調表現になるんでしょうね。
Everは単なる強調表現なので、そんなに難しくないはずなのですが、日本語に当てはめようとすると文脈次第で無数の訳が登場してしまうから、ややこしく考えてしまい嫌いです。
英英辞典だと、at any timeと簡潔に説明していますが、それが一番わかりやすかったりして。
否定分だと「一度も(どの時点でも)」、未来形だと「一度でいいから(どっかの時点で)」、過去形だと「今までの中で(どの時点の経験よりも)」などなど。
Are you ever gonna marry me?(私と結婚する気あんの?)もAt any timeだとすっきりわかる。
4. You’re way too hard to handle
ハル:あなたって本当に扱いにくいのよ
Too hard to handleは良いとしても、You’re wayとWayを足すのか。
Be way too ~
調べてみると口語ではよく使うらしいですね。Tooをさらに強調しているという説明になるんでしょうが、ハル自身、レゴシのことを「扱いにくい」ではなく、「本当に扱いにくい」と、「本当に」をつけて強調していますから、まさに英語もそんな感じで、ウェーイを足すんでしょうね。
This meeting is lasting way too longとWayを足して言えば、「この会議長すぎだろ」から「この会議ホントに長すぎだろ」的なプラスアルファがあるのかな。
5. Quit pushing your personal matters during club hours.
ルイ:部活内で私情をはさむのは止めろ
Pushは非常に便利な言葉でいろんなところで使える。
6.Would you mind helping me with my solo practice?
ジュノ:自主練付き合ってもらえないですか?
「私が何々するの手伝ってもらえないですか?」的な文章を英訳するのパッと出てこないけど、たしかに、helping meと言って一旦区切って、後から、with, with, with ~と繋げないと、考えながら話せないですよね。
7. Try keeping an eye on him. Then you’ll see what I mean.
ルイ:あいつのことを見てろ。俺の言ってることが分かる。
これはそのまんまなんですが、Try keeping an eye on がかっこいい表現ですね。
直訳して、Keep looking at himとかやってしまいそうですが、それだと、文字通りに、じーっと見続けろという意味になってしまい、「今後しばらくあいつの動向に注意し続けろ」という本当の意味にはならないのでまずいのかな。
しかも、eyesではなく、an eyeと片目。気持ちはよく分かる。
8. It might be a good experience for someone as overconfident as you.
ルイ:自信過剰の君にはちょうどいい試練かもな。
これは、字幕が少しルイを意識して意訳しているのかな。
日本語も英語も、ストレートな表現もあれば婉曲な表現もある。婉曲表現のほうがソフトですが、状況によっては嫌味になる。
「君には良い経験だよ」とストレートに言うこともあるけど、それだと直球過ぎるので、「君には良い経験かもしれないね」と遠回しに言うことも多くて、これがmight be。
さらに、「君には」ではなく「君のような人間には」と婉曲すると、ソフトというよりだいぶ嫌味が効いてきますが、fou youからfor someone like youになる。
そして、「君のような自信過剰な人間には」となれば、for someone as overconfident as youになる。