目次
混迷の一途ですね。
はじめに
今朝のニュースによると、ファイミリーマートが、11月以降順次、d払い、LINE Pay、PayPay、楽天Pay、Alipay、WeChat Payの6つに対応していくことを発表しました。
もうここまで来ると、まったくわからんということで、かえって現金払いに固執する人が増えそうですが、そうはいってもQRコード決済とか、バーコード決済とか、概要くらいは知っておきたいなと思う人もいるかもしれません。
しかし、ネットで調べると、数ある電子決済方法について、LINE Payはどうだとか、楽天Payはこうだとか、どこがお得だとか、具体的な話ばっかりでかえって基本的な部分が分かりづらくなっている気がするので、個別的なサービス名称抜きで、仕組みのところで、どういう種類があるのかを解説しながら、キャッシュレス決済の概要を説明したいと思います。
何が一番お得かとか、具体的なアプリの使用方法とかではなく、キャッシュレス決済の素人が、新しい名前を見ても、「ああ要するに、Aタイプの電子マネーを、X銀行グループが後から出してきたってことね」という感じで理解できる程度のにわか事情通になることを目指します。
今や数十種類くらいある気がしますが、下記の組み合わせにすぎません。
アプリの区分
実はこの区分が付いていない人は多いのでまずはここから。ウォレットアプリと個別アプリの2種類があります。
電子ウォレット
これは、3つしかなく、Apple Pay、Google Pay、おサイフケータイで全部です。
Apple PayとかGoogle Payというのは電子ウォレット、要するに財布アプリのことです。まあ、財布アプリって何だよって話になるわけですが、各種電子決済方法を管理するアプリのことです。
私のスマホにはGoogle Payがインストールされていますが、それを立ち上げると、私が持っている、楽天Edy、nanaco、WAONの残高と登録しているクレジットカードがそれぞれ表示されます。
こうした、スマホに登録した各種電子マネーやクレジットカードを一元管理するのがウォレットアプリです。
そして、Google Payの場合は、Suicaや楽天Edyや複数の電子マネーを管理できますが、チャージ用のクレジットカードをGoogleアカウントに登録しておけば、Google Payアプリ上で電子マネーを選んでチャージをタップすれば、すぐにチャージが出来ます(nanacoは専用アプリの別途ダウンロードが必要、WAONはイオン銀行系のクレジットカードじゃないとオンラインチャージできないとか、いろいろ制限はあるのですが)。
したがって、コンビニの会計時に、お会計は500円ですと店員に言われ、ドヤ顔で「支払いはGoogle Payで」とか「おサイフケータイで」とか言ってはいけなくて、その中の何で支払うのかを言ってあげないと、店員は困ってしまいます。
使ってるアプリがGoogle PayだろうがApple Payだろうが、Suicaなら「Suicaで」と言えばよく、レジ側の処理はSuica決済ボタンを押すだけで、スマホの中にスイカカードが入っているのと同じですから、レジ側としては、スマホでもSuicaカードでもまったく同じ処理です。
なお、ここでApple Payに関してはややこしいことがあり、Apple Payの場合は、電子決済方法を複数登録しても、メイン利用方法を選択することになります。
したがって、レジ側の端末がPanasonic製の最新型の端末だった場合など、「支払いはApple Payで」と言っても、レジ側の端末がスマホに登録されているメイン決済方法を自動で検知してくれるので、「Suicaで」とか「Quick Payで」とか指定しなくてもOKな場合があります。
これがApple Pay対応レジと呼ばれる、話をややこしくさせている元凶のレジ端末で、普通のレジでは、「支払いはApple Payで」と言っても通じません。
原理的にはApple Pay対応とかGoogle Pay対応とかは存在せず、スマホの中にカードが入っているのとまったく同じですから、Suica対応レジであれば、Apple PayだろうがGoogle Payだろうが、Suicaでの支払いは可能です(他の電子マネーに関しても同じ)。
個別サービスアプリ
これは、各種電子決済方法ごとに存在するアプリです。楽天Edyアプリとかモバイルスイカアプリとか。
Apple PayとかGoogle Payアプリなどの電子ウォレットアプリを入れておけば、対応している電子マネーに関してはそのウォレットアプリ内でチャージしたりできるので、個別のアプリというのは基本的に不要なのですが、ウォレットアプリでの管理できるのはあくまで対応しているものだけですから、対応していないものを使いたい場合は個別のアプリをダウンロードして使用することになります。
また、nanacoや楽天Edyは、使用に応じてポイントがたまり、そのポイントを電子マネーに交換できるのですが、Google Payアプリはポイント交換には対応しておらず、ポイント交換をスマホ上でしたい場合には個別アプリのダウンロードが必要になります。
他には、電子マネーの中には、楽天Edyのように、ローソンで使うとポイント2倍キャンペーンとかを頻繁にやっていて、そのキャンペーンにエントリーが必要だったりするものがあります。その場合は、そのキャンペーンの通知を受けたり、エントリーしたりするのに個別アプリが必要になってくる場合があります。
なお、Google Payが登場する前のおサイフケータイアプリというのは、ウォレットアプとして各種電子マネーの残高を確認はできたのですが、オンラインチャージなどは、各種nanacoアプリとか楽天Edyアプリとかで行う必要がありました。Google Payアプリはそこら辺を一つにまとめようと頑張っていますが、まだ途上という所で、nanacoのように、残高は確認できるけど、チャージは個別アプリ上で行う必要があるものなどが存在します。
決済方法の区分
これはお会計時に具体的に何をするかの区分です。Felica決済、バーコード決済、QRコード決済の3つがあります。
Felica決済
Suicaに代表されるような、ピッ!とレジ側の端末にタッチして支払う方法です。
この時の近距離無線通信の規格に関して、日本ではFelicaという規格が採用されています。
この方法メリットは、電車に乗る人はみんな知っているように、ピッとかざすだけで一瞬で決済できることです。
しかし、デメリットがあります。それは、Felicaという企画がグローバル仕様ではなく、どちらかというと世界では日本だけというガラパゴス使用な点です。海外ではFelicaではなくNFCという規格が採用されています(ちょっと不正確な言い方なのですが)。
大事な点は、日本では、Suicaカードやおサイフケータイに内蔵されているのがFelicaチップであり、それに対応して、コンビニなどのレジ端末に内蔵されているのもFelicaチップ(チップでいいのかな)なことです。
つまり、スマホがFelica信号を発信し、レジ側ではFelica信号を受信するという、コンビネーションが必要となっています。
つまり、海外製のスマホの多くはFelicaチップが搭載されていませんから、Google Payアプリやおサイフケータイアプリをインストールしたところで、Felica信号を発信できないので、使用できません。
また、海外製のスマホも海外では標準的な規格であるNFCチップは内蔵しており、海外ではGoogle PayやApple Payを利用してピッとかざすタイプのキャッシュレス決済ができる仕様にはなっているのですが、発信されるのはNFC信号であるところ、日本では、店舗のレジ側にNFC信号を受信する端末がありませんから、ハードウェアのミスマッチにより決済できません。
ここで、問題になるのが訪日外国人で、Felica内蔵のスマホを持っている外国人などいませんから、Suicaなど既存のキャッシュレス決済の仕組みが、アプリなどをダウンロードしたところで使えないという状況にあります。
そこで登場するのがバーコード決済やQRコード決済です。
バーコード決済
これは分かりやすい決済方法です。
専用アプリをダウンロードして、それを立ち上げると自分専用のバーコードが表示されます。
それを、レジのバーコード端末で読み取ると、支払いができるというものです。
この決済方法の最大の利点は、スマホがいわゆるおサイフケータイ対応端末であること、すなわちFelicaチップ搭載端末である必要がないことです。
日本人であれ訪日外国人であれ、アプリさえダウンロードできれば、スマホにFelica非搭載でも利用可能なことです。
デメリットは、Felica決済と同じように、店側に設備が必要なことです。
コンビ二のように新しいレジ端末があれば、すでにバーコード読み取り自体はできますから、ちょっと仕様をいじるだけで対応可能ですが、そういった最新のレジ端末を持っていないところは、Felica決済と同様、店舗側に設備導入の負担がかかります。
これがバーコード決済。
QRコード決済
これはバーコード決済に比べるとやや複雑。
まず店舗が、その店舗の固有のQRコードをレジとか店内に貼っておく。
次に、会計時に、支払う側が、専用アプリでそのQRコードを読み取ると、マクドナルド浜松町店ですねとか出てくるので、それで良ければ500円とか、1000円とか、決済金額を入力して、支払いを完了する。
そして、支払いが完了した画面を店員に見せて、決済完了という仕組み。
この方法の最大のメリットは、店舗側に設備が一切不要で、単にその店舗固有のQRコードをシールかなんかで、レジカウンターや店舗に貼っておけばよくて済むので、小型の飲食店・商店が多い中国で爆発的に普及しました。
しかし、やはりFelica決済とかに比べると、QRコードを読み取って、金額を入力して決済し、それを店員に見せるという感じで、だいぶ面倒です。
なお、スマホアプリでQRコードを表示し、それを店舗側が端末で読み取るという方法もありますが、それはバーコード決済(バーコードがQRコード)であり、いわゆるQRコード決済ではないので注意が必要です。
出金方法の区分
スマホをかざして、ピッとするだけで決済完了とは言え、どっかで本当のお金を払うわけで、いつか銀行の残高が動きます。これはそのタイミングの区分です。
区分としては、事前チャージ型、クレジットカード型、デビットカード型、キャリア決済型の4つがあります。
事前チャージ型
これは別名プリペイド型電子マネーと言われ、、SuicaとかPasmoに代表されるように、あらかじめチャージしておいて、使用時にその残高から使用分が差し引かれるというものです。
なお、スマホで利用する場合、チャージ方法は登録した銀行口座からのチャージか(即時引き落とし)、登録したクレジットカードからチャージ(クレジットカードをチャージ金額分使用したことになる)するのが一般的です(まあこの場合、実際にお金が動くのはチャージしたときと言えますが、こっちに入れておきます)。
しかし、スマホにFelicaチップが入っているということは、スマホにカードが内蔵されているのと同じですから、カードと同じようにコンビニのレジで現金を渡してチャージすることも可能ですし、最近は駅の券売機で、カードを挿入すのではなく置いてチャージするタイプがありますが、あのタイプならスマホを置いて現金でチャージが可能です。
スーパーに置いてあるチャージ端末や電子マネー対応ATMなどでも、カードとまったく同様に利用できます。
このタイプのメリットは、あらかじめチャージした分しか使えないので使い過ぎを防止できる点にあります。
その一方で、残高を気にしながら使う必要がありこまめにチャージするのが面倒だったりします。
なお、セキュリティに関して言うと、Apple Payではなく、おサイフケータイやGoogle Pay利用の場合、スマホのロックを解除しなくてもピッとかざすだけで使えるので、もしスマホを落とした場合、拾った人は残高分は簡単に使えてしまいます(現金を落とすのと同じ)。
しかし、そこからスマホに登録したクレジットカード、デビットカード、銀行口座を利用して追加チャージをしようとする場合は、スマホのロックを解除するだけでなく、さらに、あらかじめ設定してあるチャージ用のパスワードの入力が必要になるため、2段階のパスワード解除が必要になります。
クレジットカード型
これは、クレジットカードの使用を、サインレスどころか、カードを端末に挿したりせずにできる仕組です。
VISA系のiDとかJCB系のQuick Payが有名ですが、その2つのようにマホをピッとかざす方法だけでなく、アプリに表示されたバーコードを読み取ってもらうバーコード決済でも、クレジットカード利用扱いにすることが可能です。
いずれも、登録したクレジットカードの使用扱いになり、そのクレジットカードの通常の使用と合算されて請求されます。
最近は、スーパーやコンビのレジでも、クレジットカードの利用は簡単になりましたが、クレジットカードをスマホに登録して利用する最大のメリットは、スマホで決済する場合はカード情報が暗号化されるので、店舗側にカード情報が残らないという点です。
クレジットカードの不正利用の一番の原因は、なぜか利用店舗側がカード情報を保存していて(普通は残らないようになっている)、そこから流出するパターンですが、暗号化されている場合は流出しても使えないので、セキュリティは、カードそのものよりスマホ決済の方が優れています。
デメリットは、理論的にはないのですが、現実的には使いすぎてしまうという点があります。
なお、セキュリティについて補足すると、Androidで、かつ、ピッとかざすだけでクレジットカードが使えるiDやQuick Payの場合、使用にスマホのロック解除が必要ないため、万が一スマホを落とした場合は拾った人に簡単に使われてしまうのですが、1万円以上の場合は、クレジットカードと同様に暗証番号の入力が求められるため、高額商品を買われる可能性はありません。
この点は、Apple Payの場合はもっとしっかりしていて、スマホのロックを解除が必要になるため、スマホを盗まれても、ロックを解除されない限り勝手に使用されることはありません(いちいちロック解除が必要な点を面倒と考えるかどうかは人次第ですが)。
また、バーコード決済型の場合、スマホのロックを解除してアプリを起動させる必要がありますから、拾われても基本的に安全です。
デビットカード型
これは、上記のクレジットカードの代わりにデビットカードが使われるというだけで、使うと同時に登録した銀行口座から引き落とされます。
メリットもデメリットもクレジットカードと同じです。
デビットカードは非常によくできた仕組なのに、今一つ普及しませんね。
キャリア決済型
これは、支払った分が、その月の携帯電話の料金に合算されて請求されるというものです。
クレジットカードを持っていない人でも利用できる点が最大のメリットです。
デメリットは限度額が小さいという点です、電話を止められるのは困るので、電話料金を踏み倒す人は少ないのですが、携帯電話会社は金融機関ではないため、与えらえる与信にも限度があり、通常数万円です(二十歳未満は1万円とか)。
ネットでの利用
いくつかの決済サービスはネットでの利用にも対応しています。
キャッシュレス決済のネット利用というのは一見よくわかりませんが、簡単な話です。
代表例は、楽天PayとかAmazon Payですが、通販サイトで支払いをするときに、クレジットカード番号を入力する必要が無く、間に楽天とかアマゾンが入って決済してくれるというものです。
私も、映画のチケットを取るときに楽天Payを使いますが、予約サイトの支払い画面で決済方法として楽天Payを選ぶと別ウィンドウで楽天の画面が立ちあがり、楽天のログインIDとパスワードを入れるだけで、楽天に登録してあるクレジットカードから決済されます(ポイント利用も可能)。
こうすることで、相手側にクレジットカード番号を伝える必要もなくなり、その結果、チケットぴあとかで発生したような、サーバーがハッキングされて顧客のカード番号が流出するという心配がなくなります。
ちなみに、Apple PayとGoogle Payは、スマホアプリ的にはウォレットアプリですが、ネット決済時には、決済サービスとしての側面があります。
つまり、あまり普及していませんが、Apple PayやGoogle Payに対応している通販サイトでは、Apple IDやGoogleアカウントIDで決済することが可能で、相手方にクレジットカード番号を伝える必要はなく、それどころか、一度AppleやGoogleという世界最強のIT企業に一度クレジットカード情報を登録すれば、二度とクレジットカード番号が通信されないという状況になります。
あくまで利用できるネット店舗が増えればの話であり、現状まったくと言っていいほど普及していませんが。
これからの動向
キャッシュレス決済の動向に関しては、これ以上増やして一体どうするのかという疑問がある人も多いかと思います。
特に、Suicaでいいだろという意見はその通りで、以前からおサイフケータイを使っているタイプの人間としては、続々と新しいサービスが登場したところで、対応店舗数の数を見てもSuicaで何の問題もなく、これから使うサービスが増えるとは思わず、最終的にSuicaに収束するとしか思えない気がします。
Suicaならプリペイド式かつピッとかざすだけで済み、少額決済には文句なく便利ですし、また、一定金額以上のクレジットカード払いに関しては、正直これまで通りのクレジットカード払いでそこまで問題もないです。
とは言え、Apple Payが業界に大変動を起こしたように、注目株の新興勢力があるので紹介します。
Paypay
読みはペイペイでふざけていますが、Softobank率いる孫さん肝いりの決済サービスです。
これは、プリペイド型orクレジットカード型なので、事前にチャージした残高から使う方法もとれますし、それが面倒な人は、使う度登録したクレジットカードで支払いという方法も取れます。
また、決済方法はバーコード決済とQRコード決済の用法に対応しており、コンビニのようなバーコードの読み取りが可能な店舗では、起動したアプリに表示されるバーコードをピッと読み取ってもらうだけでよく、そういった端末のない小規模店舗の場合は、店舗のQRコードを読み取ってアプリ内で支払いをしてそれを店員に見せる方法がとれます。
つまり、持っているスマホがアンドロイドだろうがiPhoneだろうが、おサイフケータイ対応だろうが非対応だろうが、日本人だろうが外国人観光客だろうが、関係なくスマホがあれば誰でも使えます。
これは、QRコード決済の対象となる小規模店舗をターゲットにしたサービスです。
コンビニやスーパーさらにはコーヒーチェーンとかは、レジ端末があるのですでに圧倒的に普及しているSuicaが圧勝でしょう。
しかし、そういった端末を用意できないラーメン屋など、未だに現金決済の未対応の店舗はたくさんあります。
そこで、最近では決済端末をタダ同然で配る会社がいくつも出てきたのですが、一向に浸透しませんでした。実は小規模商店がキャッシュレス決済を導入しないのは、端末導入のコストが問題なのではなく、決済のたびにサービス提供会社にとられる3%から5%の手数料だったのです。
ラーメン1000円を売り上げても、Suicaで支払われると、手数料の安いところでも、965円しか店には振り込まれません。
しかし、クレジットカード決済になれてキャッシュレス決済の選好度が高い外国人観光客などへの対応を考え、キャッシュレス決済を導入したい店舗はたくさんあります。
この需要を見越して、PayPayは今後少なくとも3年は決済手数料を取らない方針を確約しています。
これだと少なくとも東京オリンピックが終わるまでは手数料ゼロが続くので、多くの小規模店舗が導入する可能性があります。
もちろん、PayPay側にとっては大赤字でしょうが、手数料を取り始めると同時に導入した全店舗が解約するとは到底考えられず、シェアを獲得すれば十分回収が見込めるとの戦略でしょう。
しかも、これだけの先行投資は、それなりに体力のあるソフトバンクグループだからこそできる話です。
近所のラーメン屋などでPayPayが使えるようになったりすると、決済サービスはなるべく一つにまとめた方が管理が簡単なので(特に事前チャージ型)、コンビニなどでもPayPayを利用するようになるユーザーは増えるかもしれません。
そう考えると、PayPayは将来の業界の地図を大きく変える可能性があります。
LINE Pay
LINE Payも、業界の構図を変えるかもしれません。
LINE Payの最大のポイントは、今となっては誰もが使っているLINEに紐づいていることです。
例えば、あるグループのメンバー全員がLINE Payの残高を持っていれば、グループでの割り勘などが、簡単にできます。
しかし、これだけだと、そこまで普及するようにも思えません。
おそらく、LINEが今後力を入れていくのは、居酒屋とかの予約でしょう。
最近は居酒屋や、様々なサービス施設で、ドタキャンが問題となっており、事前にいくらかのデポジットを取ろうという動きが出ています。
しかし、相手がクレジットカードや飲食店側が採用した電子マネーを持っていないかもしれません。
さらに、予約時にクレジットカード番号を教えてくださいとか、一旦幹事が人数分のテーブルチャージを払ってほしいなんて言うのは、なかなかハードルが高そうです。
しかし、LINEは全員が持っているので、LINEで予約して、そのまま幹事のLINE Payに人数分のテーブルチャージを請求すると同時に、それがすぐに割り勘機能でグループメンバーと決済されるとしたら、非常に便利です。
実はこれ、店側だけでなく、幹事としても当日キャンセルした人からの代金回収が楽になるメリットがあります。
このように、世の中の支払いというのは、グループで発生することも多いので、それをきっかけに誰もがLINE Payアカウントを持つようになると、LINE Payが一気に普及する可能性があります。
特に、日本はいまだに現金派が多いですから、そういった人たちが、グループづきあい経由でLINE Payを利用し始め、そのまま個人でも利用するようになる可能性があります。
おわりに
最近あまりにキャッシュレス決済サービスが増えていて、もうそろそろ妻に聞かれそうだったので、簡単に整理してみました。
ご参考になれば
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