9月19日の日記です。
最近すっかり日記をさぼっておりました。
というのも、10年以上ぶりにゲームにはまっております。
暇さえあればゲームしてます。
任天堂Switchを購入したものの2時間くらい遊んであとは放置されています。
理由は操作が難しすぎてついていけないからです。
しかし、せっかく久しぶりに興味を持ったのだからゲームはやりたいという思いがあり、ただ、操作の難しいアクションゲームではなく、ストーリー性のあるゲームをやろうと調べ、結局プレステ4を買うことに。
調べた結果、ニーア・オートマタというゲームの世界観が私の好きなタイプのものだったのでPS4本体と一緒に買いました。
しかし、楽天で買ったので、注文してから届くまで3日くらいかかる。
その間にゲームがしたい。
そこで、ちょっとの間のつなぎとしてタブレットにゲームをインストールしたのが悪夢の始まり。
そっちのゲームにはまってしまって、PS4は開封すらしないで放置しっぱなしで、ついに先日返品しました。
はまっているゲームはハースストーンというゲームで、カードゲームです。
全部で500種類以上あるカードの中から30枚のオリジナルの組み合わせをつくり、最初に3枚、その後は毎回1枚ずつ手札に加えることができ(30枚のうち何が来るかは分からない)、そして、その手札の中から交互に限られた量のカードを出していって相手の大将を倒すまで交互に攻撃し続けるというゲームです。
奥が深すぎてドはまりしています。
オンラインで対戦するのですが全然勝てなくて、今のところ一方的にボコられ続けています。
ゲームは無料ですが、500種類以上のカードを最初からすべて持っているわけではなく、対戦していく中で少しずつ増やしていかないといけません。
もちろん、そこはオンラインゲームですから、有料でカードパックを買うこともできます。
そして、一定の確率で出る強いカードなどがあって、そういったカードを持っている方が有利というシステムです。
ただ、海外ゲームなので、日本のDeNAなどの悪徳カードゲームと違い、有料のカードパックを買うと必ずレアカードが出る仕組みになっていて、しかも、要らないカードを一定数集めることでどんなカードも作れることが出来るので、当たりが出るまで延々と課金し続けるということはなく、ハズレが出続けてどんなに課金しても3万円が上限くらいになっています。
しかし、私の場合、600円の歓迎パックというものしか買わずにオンライン対戦に繰り出しているので、弱いカードの束で孤軍奮闘していて、今度こそ勝てそうと思ったら、やたら強いカードが出てきて、一網打尽にされるということの繰り返しとなっています。
しかし、カードのせいではなく、戦略や駆け引きに反省すべき点も多く、次こそは次こそはとやっているうちに、夜が明けたことも何日か経験しました。
このハースストーンというゲームは、プロが存在するゲームで、ランキングの上位者が使っている30枚のカードの組み合わせなどは大規模なWikiがあり、常にアップデートされていたり、新しい組み合わせが登場すると、その戦い方を解説したり、他のプロたちが一斉に対策を練って改善策を導入していくという流れが出来上がっている、世界的ナンバーワンのカードゲームです。
世界大会の賞金総額は100万ドルです。100万円ではなく100万ドルです。
現在オリンピックでeSPORTS、すなわちテレビゲームが種目として採用されることが検討されていますが、オリンピック種目になった場合には、具体的に採用されるゲームとしては、その筆頭ともいわれるゲームです。
それにしても奥が深い。また、難しい。
最近のゲームってこんなに戦略性が高くて面白いんだと感心しました。
堀江貴文さんとか、一部のネット界隈のインフルエンサーの真似をするわけではありませんが、冗談抜きで、下手に勉強するより、頭がよくなる気がします。
運と合理性を両立させる戦略思考は非常に重要なものですからね。
30枚の組み合わせを作りますが、相手と交互に1枚ずつ手札に追加していき、しかも30枚のうちのどれが出るかはわかりませんから、運の要素は強いです。
したがって、最初の手札で事実上決着済みの場合も多く、ポーカーなどと同じで勝ち続けることはできません。
手札が完全に狙い通りの時もあれば、最悪の時もあるので、名人であっても全勝はなく、初心でも全敗はしません。
したがって、手札次第、運次第の面はあるものの、そういった状況を見越した上で、確率論で少しでも有利な戦略をとれるように、手札の引きが想定通りいかなくても、何とか戦えるように、あらかじめ30枚の組み合わせを作ります。
つまり、確率論で戦うわけです。
最初の内は、負ける度に、これ完全に運勝負じゃんと思ってやめようかとも思いましたが、白と黒の石を交互に置いていくのになぜか一方が負ける囲碁のような完全な実力のゲームも、それはそれでイライラするので、我慢して続けていました。
そうしたら、相も変わらず負け越しですが、30枚の組み合わせを見直し、戦い方を見直していく内に、少しずつ勝率が上がってきました。
そうはいっても、私はマージャンもほとんどしませんし、運の要素を見越したうえで、確率論で勝率を上げていくというゲームはどちらかというと苦手で、頭をフル回転させているのですが、まだまだ負けてばっかりです。
しかも、自分が負ける時というのはいつも同じパターンで、押され気味の状況で、さばいてさばいて一気に逆転という勝手読みをして、自称守りという名の単に消極的なだけの手を打って、一気に畳みかけられて負けることが多く、性格そのまんまだと反省しきりです。
もちろん、どの勝負も勝とうとしているので、自分なりに勝ちの道筋を描くことは重要なのですが、確率論で決まる部分と真正面から向き合えず、相手の手札がわからない状況で、勝負所で様子見をしてしまって後手に回って、攻めれば何とかなったかもしれない状況すら落とすというこの性格は、せっかくなので克服しようと思っています。
それにしてもゲームにここまでハマるとは。
先日、世界的なゲーム大会であるEVO2017のストリートファイターの部門で、日本人のときどさんが優勝しました。
この、ときどさん、東大卒でキャリアを捨ててプロゲーマーになった人ですが、嫌われることや観客からつまらないといわれることをいとわない徹底的な勝負志向、合理主義者でした。
どんなゲームも人が作るものである以上完ぺきではなく、どこかに必ずアンバランスがありますから、徹底的にゲームを分析し、一番強いとされるキャラを当然のように使い、一番強い技を駆使して、容赦なく勝っていきます。
非常に強く、どんな大会でもいつもいいところまで行くのですが、しかし、一定以上のところに行くと、勝負を楽しみながら駆け引きを繰り広げる天才的な連中が登場し、常に合理的な手を打つときどさんは、そういったライバルたちに負けて、いつも優勝できずに終わっていました。
そんなときどさんですが、セオリー外しを使うようになったり、少しずつ勝負を楽しむようになって、EVO2017の決勝戦では、想定外のありえない技を見せて相手が戸惑っているうちに逆転するという1ゲームを起点として、相手が技を出せなくなるという、壮絶な駆け引き勝負を制し、ついに世界大会のチャンピオンになりました。
このときどさんが、強いけど優勝できないクールな合理主義者から、優勝して涙ぐむような熱いチャンピオンになっていく過程は、人間の成長そのもので非常に感動します。
ときどさんには『東大卒プロゲーマー』という素晴らしい著書がありますが、そのサブタイトルが私は大好きです。
「論理は結局、情熱にはかなわない」
これ本当にそうなんですよね。
最終的には一か八かなわけですから、勝負所で考え過ぎて結果として消極的になるのは避けないとダメです。
ここぞっていう場面では、気合で飛び込まないと相手が強い場合は、勝てるものも勝てなくなります。
そして、それができるのは、自分が情熱を持って取り組んでいる分野だけ。
好きな分野でないと結局勝てません。
たかがゲームのようで、されどゲーム。
好きなことを真剣にやっていればどんなことからでも学べます。
長い言い訳。