個人事業主がペイパルのビジネスアカウントに登録する銀行口座


この記事では、個人事業主がペイパルにビジネスアカウントを開設するときのポイントを書きます。

ビジネスアカウントの開設やクレジットカード決済のやり方についての詳しい方法はいろいろネットで解説されているのですが、引き出し先の銀行口座に関してはネットで探してもいろいろな情報が出てきて今一つ良く分からなかったのですが、自分で実際にやってみて補完?できたので、誰かの役に立つかもしれないと思って記事にします。

ペイパルのクレジットカード決済は本当に便利で個人事業者の中には相性抜群の人も多いと思います。特に、カード決済後直ぐに引き出しができるのは他のカード決済サービスにない圧倒的なメリットがあります。

しかし、ペイパルに貯まった売上資金を銀行口座に移す時、出金先の口座名義はペイパルに登録した事業者名と一致していなくてはならないと記載されており、実際に、事業者名と別に、出金先銀行口座の名義を入力するところはありません。

これの何が問題かというと、ペイパルには事業者名として屋号を登録することになると思いますが(ここが自分の本名でよければそもそも問題は起きない)、個人事業主の場合、銀行口座は『屋号+個人氏名』もしくは『個人氏名』でしか作ることが出来ないため、形式的には、ペイパル登録の事業者名(屋号)と出金先の銀行口座名義(屋号+個人氏名)が不一致となり、クレジットカード決済はできてペイパル管理画面上の数字はどんどん積みあがっていくものの、自分の銀行口座に引き出しができないという事態になりかねません。

つまり、問題点の本質は、ペイパルが、『屋号+個人氏名』名義の銀行口座に対して、屋号単独名義で振込処理した時に(もちろん口座番号は一致)、それを受け付けた銀行が、名義一致で通すか、それとも名義不一致としてはじいてしまうのかという点で、銀行ごとに違う可能性が有るのかなと思います。

では、自分の取引銀行のコールセンターに電話して聞けば済むのかというと、某大手金融機関でシステム系の開発に係わった人間としての個人的経験に基づくと、我々と話し相手になるカスタマーセンター的な人やその人が保留中に問い合わせるだろうIT部の窓口的な人が回答できない可能性も高いと思います(ごめんなさい)。また、コールセンターの担当者が、「名義通りに振り込まなくても大丈夫か」「略称での振込の受付は大丈夫か」といった質問と混同して、すれ違い答弁になる可能性も多いとみます。

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結局、名義通りに振り込んで下さいと言われるのがおちで、少なくとも、名義不一致(引出しできない)となっても責任は負えないという回答になると思います。実際に聞いてみないと何とも言えませんけどね。

ネットを探すと、個人事業主の場合、『屋号+個人氏名』名義の口座どころか、ペイパルに登録した担当者の『個人氏名』名義の銀行口座でも引き出し可能という情報がある一方で、その扱いが銀行によって異なるなんて情報も見つかったりします。

システム上の自動処理の問題ですから、銀行によって異なるというのはその通りだと思います。

結局どうすればよいかという話ですが、結論としてはジャパンネット銀行に口座を作るのが一番わかりやすい方法です。担当者の『個人氏名』名義でもOKという情報もありますから、一番良い方法ではないのかもしれませんが、ごちゃごちゃ問い合わせたりするより、適格な口座を作ってしまったほうがわかりやすいという判断です。

下記の良くある質問に記載されている通り、個人事業主である以上、屋号単独名義の口座開設はできず、『屋号+個人氏名」の名義で口座を開設することになりますが、屋号のみで振込を受け取ることが出来ます。つまり、ペイパルからの事業者名義での出金依頼が何の問題もなく処理されます。

http://faq.japannetbank.co.jp/faq_detail.html?id=44004&category=50&page=1

私はこれでうまくいっていますが、お金に関することなので自己責任でお願いします。

ネットであまり情報がないということは、特に気にせずペイパルに登録した個人名義口座で何の問題もなくうまくいっている人が多いだけかもしれませんし。

なお、ペイパルのクレジットカード請求は非常に優れているのですが、通販を前提としているせいか、カード番号だけでなく、必ず送付先つまり住所の入力が必要となります。

業務が物販ではなくサービス提供型の場合、なんで住所を教えなくてはいけないのかと思うお客様も多いと思うので、Squareなどの方が良いかも知れません。

参考記事
個人サロン・自宅サロンへのクレジットカード決済導入