2017年3月10日の日記


3月10日の日記です。

今日はお隣の国ですごいことが起きました。

裁判所が大統領を罷免っていうのはすごいですね。

民主的に選ばれた大統領を裁判官が罷免するというのがすごいです。

裁判官なんてただの公務員ですけどね。

韓国は、英米型の日本と違って、ヨーロッパ型の司法制度(といって良いのかな?)を採用していますから憲法裁判所というのがあります。

通常の裁判所とは別に憲法裁判所というのがあって、憲法に基づき、人権と自由と平等にみちた国家になるように目を光らせているわけです。

憲法裁判所については、第一次世界大戦後のドイツが有名です。

第一次世界大戦の反省を受けて、ドイツではワイマール憲法という当時最新どころか今でも通用するようなすごい民主的な憲法を制定します。

そして、そのワイマール憲法を有名無実化しないように頑張ったのが憲法裁判所です。

ただ、皆さんご存知のように、その環境下でナチスドイツは生まれ、ユダヤ人を虐殺します。

なんでそんなことが起きたのか。

結論は簡単で、張り切り過ぎて政治に口出ししまくって(国会で成立した法律に文句をつけまくる)、裁判所が政治部門と化して無力化してしまうという哀れな結末が待っていました。

さすがに裁判官を国民の選挙で選ぶわけにはいきませんから、結局政府が選ぶわけです。政府に都合の良い人を。

そう考えると、日本の最高裁判所に存在する事実上の出身枠は面白いですね。

弁護士枠2名とか学者枠1名とか官僚出身者枠2名とか、法曹界の派閥争いのようですが、急激な変化ほど怖いものはなくて、安定的なのが一番ですからね。

学者の後釜は学者から選ばなくてはいけないといったような、出身枠を守る暗黙のルールがあって、学者も弁護士も官僚も検察官も職業裁判官もみなそれぞれ立場・役割的に一家言ありますから、黒一色、白一色、赤一色で染めるのはなかなか難しくなっているわけです。

こういうのは他にもあって、代表的なのは日本の伝統的な縦割り行政。

各省庁がその下に多数の業界団体を抱え、その業界団体の下に無数の企業がぶら下がっています。

TPPなんかそうですが、ややこしい問題が出てくると、下からの陳情の嵐で、業界団体は自分の業界の都合しか考えませんし、それを何とかまとめる各省庁も自分達ファミリーの利益のことしか考えません。

そのおかげで、自分の都合しか考えず一歩も譲らない省庁間の三つ巴どころか乱れに乱れた争いが加速して、一向に議論が前に進まないわけです。

ただ、議論が進まないというのは、それだけ民主的ということでもあります。

意見の出元に順位付けがないのです。

意志決定が遅くて問題だから、すぐに結論を出す仕組みにしようなんていうのは、どこかで「エイッ!」と議論をぶった切って結論を出すことが可能な独裁権力を生みだすのと同じです。

これは日本企業の会議でも同じです。

確かに、あーでもないこーでもないと、ぐちゃぐちゃ延々と議論していて、非効率的で腹が立ちます。

根回し、仁義、飲み会、確かにバカみたいですが、あの手この手でコミュニケーションをとるわけです。

役職はあってもみんな平等だからです。

事件は現場で起きている!というセリフは、学歴社会など、確かに存在する格差を連想させますが、大声で叫べばとそれが相手に届くかもしれないという希望もあります。

これが、現場で汗をかいて働く人とデスクで頭を使う人が明確に、身分的・階級的に分けられている社会ならどうでしょうか。

誰もぴんと来ないかもしれません。それを体張って対処するのが君ら(の階級の人間)の仕事だろ、と。

どんなに大声でさけんでも越えられない壁は貫通しません。

意思決定が速いというのは、その分だけ構成員に格差があるということです。そして、なにより、その格差を構成員が受け入れているということでもあります。

いつまでたってもぐちゃぐちゃ議論している日本はみんな平等で民主的な本当にいい国だと思います。

まあ、そういうのが嫌で会社辞めて独立したのですけどね。

隣の芝生は青くみえます。

確かに、「隣の芝生は青く見えるもの」、なのかもしれません。

しかし、青いレンズの眼鏡をかけているだけかもしれません。

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