電気ケトル型マキネッタ:デロンギEMK6購入レビュー


結局買ってしまいました。


目次

はじめに

先日の記事に書いたように、IH対応のマキネッタ(直火式エスプレッソメーカー)を調べたところ、どれも一長一短だったので、迷っていたのですが、結局電気ケトル型のデロンギEMK6を購入したので使い方の紹介がてらレビューを書きます。

綺麗な写真込みの詳細なレビュー記事を書くのは慣れていないのでご容赦ください。

製品

デロンギ社製の電気ケトル型マキネッタで型番はEMK6というものです。下記写真のものでボタン一つで直火式のエスプレッソが淹れられます。

なお、日本法人は販売しておらず、日本で購入する場合は並行輸入(カスタマーサービスは受けられなくても文句言えない)となるのでご注意ください。

外観

部品は大きく3つで、非常にシンプルなものです。

見た目と大きさは下記のとおりとなります。横のマグカップは350mlサイズです。

このように、外観的にはほとんど通常のマキネッタと変わりなく、薄い台座があるだけです。

もっとも、海外製品のため120V仕様となっていますから、日本のコンセントにそのまま挿しても火力不足に陥ります(コンセント形状は同じなのでそのまま挿せる)。そこで、アップトランス呼ばれる変圧器が必要になります。

さらに、瞬間湯沸かし機能は電力を食うのでEMK6の定格容量(車の排気量みたいなもの)は450ワットです。つまり、100Vを120Vに変換するアップトランス型の変圧器なら何でも良いわけではなく、450ワット以上(出来れば20%程度余裕のあるもの)の出力があるものが必要になります。

そうすると結構大型の変圧器が必要になるため、実際の使用時の見栄えは下記になります(コードは長いので奥に移動できますが)。

なお、私が購入実証済みの変圧器は下記の製品です。こういうものは安心の日本製がお勧めです。約5000円です。

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容量

マキネッタを購入する時は容量が重要です。

マキネッタの構造は下記のようになっています。

図のように蒸気圧でコーヒーを抽出します。そして、エスプレッソマシンの電気ポンプほどの圧力は出ませんが、それなりの圧力は出すことが出来ます。

ここで、フィルターの中にコーヒーが詰まっていることが重要で、フィルターの中でコーヒーの粉が踊ってしまっては十分な抽出が出来ません。

したがって、マキネッタにおいては、付属金属フィルター一杯にコーヒーを入れます(圧縮する必要はなし)。

つまり、マキネッタでコーヒーを淹れる場合、1杯分だけ入れるとかの量的な調整はできず、その容器ごとに1回の抽出量は決まっています。その結果として、ビアレッティのマキネッタなども、1カップ用、2カップ用、3カップ用・・・と製品のサイズが豊富にそろえられています。

なお、1カップは大体50mlです。一度に何カップ飲むかは人それぞれですが、二人で3カップくらいが一般的かと思います。

このデロンギEMK6は6カップ用なのですが、便利なことにフィルターの容量を小さくするアタッチメントが付いており、それを付けると3カップ用のフィルターになります。

水の量

まず、容器に水を入れます。

上述のように、マキネッタの場合、容器ごとに1回で抽出する量は決まっていますから、水の量も必然的に決まります。


写真が上手くとれない・・・

どの大きさの容器にしろ、安全弁の真下くらいまで入れるのが基本で、後はお好みに合わせて加減します。コーヒーの粉の量と異なり、水の量に関しては、安全弁の真下までという基準を守る理由はなく、単に粉の量が一定だから水の量も決まってくるというだけです。

EMK6の場合は、フィルターにアタッチメントつけることで3カップ抽出が出来ますが、その場合の水の量は、説明書によると容器の内側に目印があるらしいのですが、どにも見当たらないので、一度自分で150mlの水を入れて目途を付けておく必要があります。

使用する粉

使用する粉はもちろん何でも良いのですが、私はイタリアかぶれなので、illyにしました。デカフェのコーヒーではこれがとてもおいしいと思います。


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ミルをガリガリ回して、粉が出来ました。

マキネッタは直火式エスプレッソと呼ばれますが、エスプレッソマシンで使うような極細挽きにすると目が詰まるので、通常のエスプレッソほどは細かく挽いてはいけないとされます。

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しかしながら、家庭用のコーヒーミルで、問題となるようなレベルのエスプレッソマシン用極細は挽けないと思って間違いなく、家庭用ミルであればかなり細挽きにして大丈夫です。

不安な人はLAVAZZAの粉を買って確認してみるのが良いかもしれません。イタリアではマキネッタと言えばLAVAZZAですが、かなり細かい粉が入っています。。

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フィルターを設置して、以下のように粉をフィルター一杯に入れます。ここで、エスプレッソマシンほどの圧力は発生しませんから、叩いたりして粉を詰める必要はありません。もっとも、こぼれた粉を放置しておくと栓の締まりが不十分となって圧が逃げますから、横にこぼれた粉は取り除きます。

なお、写真用にクラシックな引き出し式のミルを使いましたが(見栄えが良いので)、粉がパラパラ落ちて面倒なので、普段はセラミックのミルを使います。粉がパラパラする一番の原因は静電気なので、セラミック臼+ガラス容器が一番粉の飛び散りを抑えられて快適かと思います。

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抽出方法

後は容器をセットして、スイッチを入れるだけです。

当然、スイッチを入れてもしばらく何も起こりません。

五分経過したら、ポコポコ音を立ててコーヒーが出てきました。

出てきたらあっという間で、6分半後くらいにはほとんどで終わったような気がします。

最終的には、7分45秒で、完全に終わりました。

中身が見えるのは便利ですね。

なお、スイッチが自動でオフになる機能が付いているのですが、淹れ終わったら自動でオフになるわけではなく、放置しておいても30分後に自動的にオフになるというだけです。

カップに移して終わりです。サーモスの真空保温マグにぴったりでした。

さすがに一人で6カップは多いですが、せっかくなので飲んでみます。


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デメリット

電気ケトル型と従来型のマキネッタを比較して、時に電気型特有のデメリットというのは見当たらない気がします。

むしろ、従来の欠点を補ってより使い勝手の良いものになっているのではないでしょうか。

敢えて言うと、水を入れる容器の底には、スイッチ台と接続する電子端子がむき出しですから、水を入れる容器をジャバジャバ水洗いできないところでしょうか。水を入れるだけだからきれいかと言えば、コーヒーの粉のごく一部が逆流するのは避けられません。ゆすいだり、キッチンペーパーで拭けば取れる程度(手が入るので)の汚れではありますが、洗う必要があるのは事実です。

それ以外にも、従来型のマキネッタで火加減にこだわりがある人には、一切調整ができなくなるので問題ありかもしれません。

デメリットとしてはそれくらいでしょうか。

終わりに

買って正解でした。マキネッタはもともと簡単なものですが、やはり火を使う面倒さは避けられないものでした。

しかし、これはスイッチ押すだけで机の上で出来ますし、容器が透明なため終わりもわかりやすいです。

しかもフィルターアタッチメントで3カップと6カップを兼用できるのも素晴らしいですね。

変圧器を購入するのがちょっと面倒ですけどね。

進化型マキネッタのデロンギEMK6、皆さんいかがでしょうか。


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