日本発狂


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手塚治虫の漫画です。

私がよく嘆いているように、日本では電子書籍のラインナップがまだまだ少ないです。

AmazonでKindle本セールなんてものをよくやっていて、常々、面白い本があれば読んでみようかなとか、記事にして紹介してみようかなと思っているのですが、ろくな本が無くて、いつもチェックはするものの何も紹介できずに終わります。

しかし、今日たまたま見てたら、手塚治虫の『日本発狂』が99円とのこと。

この漫画、手塚治虫らしいと思うかどうかは人ぞれぞれでしょうが、とりあえず話はめちゃくちゃです。

人が死んだ後に行く世界では、霊たちが3派閥に分かれて大戦争をしており、霊たちは徴兵されて訓練を受けたり、強制収容所に収容されたり大変です。そこで、大量の霊たちが我々の世界に難民ならぬ難霊として逃げてくるというわけのわからない話です。

手塚治虫ファンであれば、手塚先生の死生観みたいなものが随所に現れていて非常に興味深いかもしれませんが、たまたま手に取った程度の人であれば、そこまで面白いとは感じないだろうなといったライトなオカルトロマンです(つまらないとかでは全くない)。

ただ、やっぱり、突飛な話の中に見え隠れする視点の鋭さには感心します。

今いる世界も死後の世界も悩みが尽きず両方生きづらいと知って、結局何が違うんだと悩む主人公が、そうはいっても、体があれば悩むだけでなく何かすることが出来るけど、体が無ければ何もできないと嘆く。

確かに、死後の世界が天国だったとしても、魂だけが天国に行ったところで、体が無ければどうするんですかね。

芥川龍之介の小説の何かで、ある隠れキリシタンが、改宗すれば死刑を免れるタイミングで、キリシタンでない自分の両親はどこに行ったのだろうかと考え、キリシタンではないのだから地獄に違いないという結論に達して、自分は親と同じところに行きたいと考えて改宗するという興味深い話があった気がします。

どちらも、常識的なことからほんの少し深く考えているだけなんですけどね。

それがなかなか出来ない。

Kindleならすぐに、しかも、日本発狂は99円、芥川龍之介は全集が200円で読めます。


目先のことしか考えてないから仕方がないのか。

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