お笑い芸人の又吉さんの『火花』です。
NETFLIXで6月3日から配信らしいですね。
しかもそれに便乗したいのかどうか知りませんが、6月2日までFire TVが20%オフです。
小説を読んでおらず、特に作品自体に興味があるわけではないですが、吉本がNETFLIX配信を選んだというのが興味深いです。
個人的には、やはり吉本もそう動くか、という感じです。
おそらく原作ファンもNETFLIX配信になってうれしいのではないでしょうか。
どうでもよいアイドルが出てきたり、本人が出演して話題作り、といったコンテンツの質を下げるようなことが一切なく、純粋に質を追求できますからね。
アメリカでNETFLIXが流行っているのも、それはコンテンツの質が高いから。
何故コンテンツの質が高いかというと、著名な脚本家とかプロデューサーとかが集まっているから。
何故著名クリエイターが結集しているかというと、テレビで自分たちの作りたいものが作れなくなっているから。
何も日本に限った話ではなく、アメリカでも、最近のテレビ業界では放送コード等の規制が多すぎて作り手はうんざりしているみたいです。
私も、昔のテレビは面白かったのに、最近のテレビは・・・と思っている側なので納得できます。
何かにつけ不謹慎だなんだとクレームが入って何もできなくなってしまったように感じます。
NETFLIXのような有料配信であれば、いやなら見るなと堂々と言えますから、クリエイターたちはそこに結集するのが自然かもしれません。
私は、テレビ番組見てテレビ局に苦情を言ったことも言おうと思ったこともないので、どんな人達がクレームいれたりしているのかは想像できませんが、テレビに期待している人やテレビを愛してやまない人たちがそうしているのだとすると、結局、そういう人たちのせいでテレビ業界が衰退していくということでしょうか。
ただ、テレビがダメだから、ネット配信が出てきたというより、ネット配信会社が流行る方が自然な流れのような気もします。
少数の放送局が電波を独占というか寡占して、みんなが限られた選択肢の中からコンテンツを選ぶという中央集権型がベストであるという理由は全体主義国家でもない限りありません。
コンテンツの制作配信に大規模資本が必要だったから少数のメディアしかなかっただけで、本来的には、人の好みの数に応じた無数のコンテンツがあって、個人個人が自分の好みのものを選ぶ世界の方が理想的です。
そして、それを実現できる技術環境が整ってきからそうなっただけということでしょう。
しかも、NETFLIXの強みは、全世界に配信できますからね。
コンテンツビジネスで世界に打って出たい吉本としてはNETFLIXと手を組むのが当然と言えます。
そうはいっても、吉本なんてテレビ業界としがらみがあり過ぎてそうならないと思っていたのですが、やはり、コンテンツを持ってる方が強いのですね。
テレビ業界自体が生産者と消費者の間を取り持つ一つの中間業者に過ぎない時代が来たということでしょうか。