iPhone不振その1


Appleの第2四半期決算の内容が話題になっています。

具体的に何が話題になっているかというと、初代発売以来、増加し続けていたiPhoneの出荷台数がついに減少に転じ、16%減少になったらしいですね。


(これはiPod touch。親にあげると喜ばれます。)

スマホに関していえば、日本だけでなく、おそらく海外でも、先進国ではスマホへの買い替えは終わっていて、しかも性能に満足している人がほとんどでしょうから、今後iPhoneのようなハイスペックのマシンの出荷は減っていくのでしょうね。iPhoneだけの話ではないでしょう。

私は、新しいもの好きなので、HTCから出るらしいNexusの2016版は絶対に買うと思いますが、今のスマホに不満点はほぼなく、新しいものが欲しいという理由以外で買いかえる理由はありません。今持っているもので品質的に十分満足しています。これ以上カメラの画素数とか上がっても何の事だか私にはわかりません。

もちろん、後進国ではまだまだスマホの需要は高いのでしょうが、薄利多売の消耗戦必至ですから、中国メーカーの独壇場でしょう。

しかし、個人的にこのニュースを見てすごいなと思ったのは、iPhoneだけでなく、iPadやMacも出荷台数が減少になっているのに、最終利益が105億ドルで、売上利益率が20%という点。

ハードウェアの売り上げの落ち込みをコンテンツ系というかソフト系の売り上げでカバーしたとかそういう話ではなく(それももちろんあるけど)、この利益率20%自体がすごい数字だと思います。

広告費とか考えると粗利で50%くらいいってるのではないだろうかと予想しますが、さすがにそこまではないか。

今何かと格差社会が話題になっていて、一方には非正規雇用者がいて、もう一方にはいわゆる高額所得者、特に高給取りのCEO等の経営者がいます。

経営者だからと言って給料高すぎだろ、ふざけんなと叫びつつ、我々は、16%以上出荷が減ってもまだ20%の最終利益が残るような価格で製品を並んで買っているわけです。

まあ、Appleの場合、「ジョブズは天才だ」的な信者がたくさんいますから例外扱いされそうだけど、経営者の給料が高すぎるといわれる企業において、その高い給料の原資を、我々庶民が喜んで払っているという事実があるわけです。

格差社会の、1番の原因は金の亡者である大企業の経営者であるとすれば、2番目の原因は金の亡者たちに喜んでお金を払い続ける庶民ということか。

これが20世紀初頭とかであれば、マルクス先生よろしく、一部の資本家たちがその豊富な資金力に言わせて大規模生産設備を作り、資本を持たない労働者を安い給料でこき使いながら多額の利益を上げている、つまり資本家が労働者から搾取しているという話になるのでしょうが、どうも現代社会ではそんな感じもしなくて、庶民が自ら進んでイノベーター達に多額のお金を支払っているという現象があるわけですね。

そうすると、格差社会をどうにかしろという叫びは、iPhoneは20%の利益を出していて、10%くらい値下げしてもまだ50億ドルの利益になるんだからもっと安く売れよという叫び、もしくは、最終利益の105億ドルから払う税金を増やしてもっと社会に還元しろ(自分たちにまわせ)という叫びになってしまうのだろうか。

生活必需品には基本的に困らない世の中で、「高いしどうしても必要ってわけじゃないのだけど、我慢できなくて買っちゃった」なんて言いながら、一つ一つについては納得して払っているんですけどね。

格差問題というのは難しいですね。

スポンサーリンク